「海ダイ」での慟哭シーンで見る人を驚かせた土屋太鳳(29) 結婚→出産→スピード復帰後に身に着けた“技”の正体とは
プライベートでは2013年に日本女子体育大学へ進学。体育学部運動科学科で舞踊学を専攻した。子どもの頃から日本舞踊、クラシックバレエ、ヒップホップダンスなどを習い続けてきた土屋。抜群の身体能力を買われて、映画『るろうに剣心』「京都大火編」「伝説の最期編」(共に2014年)の巻町操役にキャスティングされる。 主演の佐藤健は共演当時のことを振りかえって「ダッシュするシーンでは、見えなくなるまでずっと全力疾走」「いい意味で不器用」「“こなしてる”画にならない」と、土屋の真面目さと全力投球ぶりを賞賛していた。 『今夜は心だけ抱いて』(2014年/NHK BSプレミアム)では、田中美佐子とW主演。翻訳家の母親と高校2年生の娘が入れ替わってしまうスイッチングもので、土屋は「中身が47歳」という役どころを堂々と演じてみせた。 キャリア初期の10代までのあいだに、すでに多くの難役を演じている。しかし「百合子への道程」はまだ遠い。当時はまだ「与えられた役に体当たりで精一杯に」という段階だった。
「チャンスをください!」と懇願
2014年前期の朝ドラ『花子とアン』(NHK総合)でヒロイン・花子(吉高由里子)の末の妹役を演じている最中に、翌2015年前期の朝ドラ『まれ』(同)のオーディションに挑む。最終選考の帰り際に「チャンスをください!」と懇願したという逸話が残る。この「押しの強さ」が功を奏したのか、土屋は2020人の応募者の中からヒロイン・津村希役を勝ち取った。 土屋が『まれ』で演じたヒロインは、父親が失踪したり母親の依存心が強かったりして「ひと癖ある家庭」の長女。「しっかり者の娘」の役割に甘んじていたけれど、パティシエの夢を諦めきれずに自己実現に向けて走り出すという、実はなかなか複雑な設定なのだ。 しかし、脚本・演出との相性がいまひとつだったのか、土屋がこれまで得意としてきた「影のある芝居」があまり活かせていない印象があった。 『まれ』以降の作品では、学園ドラマや胸キュンラブストーリーの「ヒロイン然としたヒロイン」や、健気でしっかりした「理想の娘」というような役柄が多かった。土屋の「陽」の部分ばかりがピックアップされた数年が続いた。
【関連記事】
- 【海ダイをもっと読む】神木隆之介(31)と杉咲花(27)の“神懸かった告白シーン”の裏側「神様」「花様」と呼び合う2人の“完璧な相性”とは《共演は「海ダイ」で7作目》
- 【画像】真っ白なウェディングドレスをまとって清水尋也と腕をからめる土屋太鳳。過去には女性同士のキスシーンに挑んで話題になったことも
- 頬骨がくっきりと出て…女優・土屋太鳳(29)、産後の「激ヤセ」のワケとは…
- あまりの真面目さに…大泉洋も「結婚祝いのメールが送れなかった」すべてに全力の土屋太鳳が“精神医療ドラマ”に出ることの大きな意味
- 土屋太鳳28歳に デビュー後も門限厳守、3人きょうだいで「一番取柄がない」…華麗なる一族に生まれた“葛藤”