G.U.MのTAISEIが俳優デビュー ボーイズラブの妄想落語で「初めて四つんばいになりました」
石川県発の5人組ダンス&ボーカルグループ「G.U.M(ガム)」のTAISEI(23)が、6日にTOKYO MXとBS日テレで放送開始となった連続ドラマ「僕ら的には理想の落語」で俳優デビューを果たした。ボーイズラブと古典落語を掛け合わせた新感覚のエンターテインメント。TAISEIは今作で描かれる“妄想落語"を学び、グループの新たな武器としてステージで披露していく考えを本紙のインタビューで明かした。 「役者デビューは『G.U.M』で僕が一番乗りです。うれしいですし、一番年下ですけど引っ張っていきたいなという思いはあります」 中島ヨシキら4人の声優が腐男子の噺(はなし)家役に挑戦する「僕ら的には理想の落語」は、ボーイズラブの妄想を得意とする一門「妄想亭」に所属する4人が行きつけのカフェの常連客や店員を観察し、その言動をもとにした妄想を古典落語に落とし込みながら2人1組で掛け合うという内容。TAISEIは、常連客の大学生・桐生泰雅役で、噺家たちの妄想を映像化したパートにも登場。滑稽な話から悲恋まで、イケメンたちのさまざまな恋模様が描かれる。 「妄想落語を映像化するパートで、初めて四つんばいになりました。抵抗? なかったですね。初めての作品でBLのドラマに出演すると思っていませんでしたが、いろいろな経験をしたいなと思っています!」 石川で結成された「G.U.M」は、歌もダンスも経験のない5人から結成された。19年から同県の観光特使を務めており、北陸三県での活動を続けながら、大阪を拠点にして歌やダンスだけでなく、ファンを楽しませるトーク技術を磨いている。 「ラジオ番組も冠で持たせていただいているんですが、トークの部分が僕らの武器です。ライブでは新喜劇や大喜利などもやっています。5人の中で一番僕が口べた。2人がボケで一人がツッコミ、僕ともう一人は傍観者なのですが、このドラマを参考にしながら、妄想落語にも挑戦したいと思います」 あこがれの俳優には山田孝之を挙げた。 「カメレオンのように、いろんな役をしてもその役に入り込めるのがステキです。グループとしての活動は別に違った自分を全国の方に知っていただくチャンスなので、今年も役者として経験を積んでいきたいと思います」 ルックスでもパフォーマンスでもトークでも、文字どおりの“大成"を誓った。 ドラマはTOKYO MXで水曜午後10時30分、BS日テレで同深夜0時30分に放送。 ※TAISEI 1997 (平成9)年2月24日生まれ、福井県出身。石川県のご当地ダンス&ボーカルグループ「G.U.M」のオーディションに合格。2016年にSEIICHI、TAKA、KIYO、AOIとともにメンバーとなった。17年に大阪に拠点を移し、北陸、関西、関東の数多くのイベントに出演。19年に石川県の観光特使を務めている。身長175センチ、血液型O型。
中日スポーツ