東海大が強い?青学大は……大混戦となった全日本大学駅伝から見えた箱根駅伝の行方とは?
早大は予選会が9位通過と低迷して、全日本も1区で16位と出遅れた。しかし、2区の主将・太田智樹(4年)が8人抜き。4区千明龍之佑(2年)も4人抜きを演じるなど、高い駅伝力を発揮した。箱根駅伝でも伝統の力を見せてくれそうだ。 全日本大学駅伝のシード権は8位まで。最後のイスは帝京大が獲得した。1区18位から徐々に順位を上げるしぶといレース運びだった。今回は1万メートル28分30秒台のタイムを持つ島貫温太(4年)と遠藤大地(2年)を起用していない。ベストメンバーを組むことができれば、箱根では全日本の上位校に襲い掛かることができるだろう。 シード権を8秒差で逃した順大は2区で一時トップを走るなど、レース前半に見せ場を作った。10位中央学大、11位法大も帝京大と30~40秒ほどのタイム差しかなく、箱根駅伝では順位が大きく入れ替わる可能性を秘めている。 正月決戦まで残り2か月。まだまだ各校の戦力は変化していく。王者・東海大の牙城を崩す大学は現れるのか。 (文責・酒井政人/スポーツライター)