JALの777、那覇空港へ緊急着陸 左エンジン不具合で
12月4日午前11時50分ごろ、日本航空(JAL/JL、9201)の那覇発羽田行きJL904便(ボーイング777-200型機、登録記号JA8978)が離陸後、左エンジンに不具合が発生した。同機は午後0時23分に那覇空港に緊急着陸した。乗客と乗員にけがはなかった。 JL904便は午前11時30分に那覇を出発し、羽田には午後1時40分に到着する予定だった。同便は定刻より4分遅れの午前11時34分に那覇を出発し、同44分に離陸。那覇空港の北74キロを飛行中に左エンジンの不具合が見つかり、同53分に緊急着陸を宣言した。その後、午後0時23分に那覇空港のB滑走路に着陸した。同便には乗客178人(うち幼児3人)と乗員11人の計189人が搭乗していた。 JALによると、那覇空港離陸後の上昇中、高度1万6000-1万7000フィート(約5000メートル)付近の洋上で左エンジンに振動が発生。当該エンジンの不具合を示すメッセージがコックピットの計器に表示された。左エンジンの一部ファンブレードの損傷やエンジンカウルの損傷などが確認され、国土交通省航空局(JCAB)は重大インシデントに認定した。 機体は現在、那覇空港に駐機している。乗客は後続便で羽田へ向かった。 不具合が起きたJA8978は、JALと合併前の日本エアシステム(JAS)が導入した機体で、「レインボーセブン」の愛称で親しまれていた。合併後はJAL機となり、東京五輪を招致していた2012年には、招致ロゴとスローガンを機体後部に描いた特別塗装機として運航した。
Yusuke KOHASE