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「子どもを放置」通報だけでも3回…幼い兄弟、ラーメンを作ろうとして火事に

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ハンギョレ新聞

児童放置、2年前から管理してきたものの 裁判所「隔離」ではなく「相談」、判断適切だったのか 「母親は事故の前日に家を出て帰宅していなかった」

 ラーメンを作ろうとして火事になり、重体となった仁川市(インチョンシ)の小学生の兄弟の事件は、単なる火災ではなく、放置された子どもたちを襲った「予告された悲劇」だったと指摘されている。この家族は2年前から児童保護専門機関と区役所の管理を受けていたうえ、最近は母親と2人の息子の隔離などの後続措置が検討されていた最中の事故だったからだ。兄弟の母親は前日の夜に家を出て、事故発生時も帰宅していなかったことが分かった。  17日の警察や共に民主党のホ・ジョンシク議員(東弥鄒忽甲選出)などの説明を総合すると、シングルマザーのAさん(30)が息子のB君(10)とC君(8)の世話をしていないとの通報が初めて入ったのは2018年9月16日。子どもだけを残して家を空けることが多く、家の掃除も不十分との通報だった。仁川市の児童保護専門機関が母親に掃除などの物理的環境の改善などを要請したものの改善されず、その後もさらに2回の通報が寄せられていた。  児童保護専門機関は今年5月、仁川家庭裁判所に被害児童に対する保護命令を請求した。2人の息子をAさんから隔離して保護施設に委託するよう命令することを求めたものだ。仁川家庭裁判所は先月27日、Aさんに対し週に1度の相談を6カ月、2人の息子に対し相談を12カ月受けさせることを内容とする、相談委託処分を下した。裁判所の関係者は「Aさんを調査後、精神科専門医などの診断を経て、(保護施設への委託ではなく)当時は適切だと判断された相談と治療委託処分を下したもの」と説明した。  児童保護専門機関の捜査依頼を受けて捜査に着手した警察は先月18日、Aさんを児童保護事件で送検した。事件を引き継いだ検察は先月24日、Kさんに相談処分を下すよう求めるため仁川家庭裁判所に児童保護事件を請求し、3日後に裁判所は「今後6カ月間、児童保護専門機関にAさんの相談を委託する」とする決定を下した。  家裁の決定文は今月4日に児童保護機関に届いたものの、新型コロナ再拡散の影響で対面接触を自粛する社会的雰囲気のため、相談はすぐには行われなかった。学校の授業も非対面で行われていたため、二人きりで家に残された兄弟は14日午前11時10分ごろ、ラーメンを作ろうとして火事となり、重いやけどを負う事故となった。  Aさんは前日に家を出ており、事故当日には帰宅していなかったことが確認された。Aさんは火災事故の調査に対し「前日の夜、友人の家に行って帰宅していなかった」と供述したという。  Aさんは数年前に家庭内暴力に苦しめられ離婚。その後、うつや不安障害などを訴えていたことが分かった。Aさんは、子どもの養育問題や生活必需品の支援などにも拒否感を示していた。この兄弟を支援してきた「弥鄒忽区(ミチュホルグ)ドリームスタート」は「家庭で1人で2人の兄弟を養育するのは難しいと判断し、地域児童センターに送ることを勧めたが、Aさんは強く拒否した」と述べている。調査の結果、二人の兄弟は保育施設を利用した経験が全くないことが分かった。Aさんの家族は、2015年から基礎生活保障の受給対象に指定され、生計給与などの名目で1カ月に160万ウォン(約14万3000円)ほどを受け取り、生計を維持していたという。 イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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