【レベル3の自動運転を実現】新型メルセデス・ベンツCクラス プロトタイプを目撃 カモフラージュ最小限
フロントマスクが大きく進化
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】次期Cクラスのプロトタイプ【現行モデルやSクラスと比較】 (142枚) メルセデス・ベンツの次期Cクラスのプロトタイプが目撃された。2021年の欧州発売に向けて、最小限のカモフラージュが施してテスト走行を行っていた。 Cクラスは根本からデザインを一新し、高効率の新型ハイブリッドシステムと先進の自動運転技術を搭載しているのが大きな特徴となっている。 近年のSUV人気の高まりから、Cクラスの販売は減少しているものの、5代目となる新型にはSクラスと同様のアップグレードが施されている。 コードネーム「W206」と名付けられた新型Cクラスは、発売されればアウディA4やBMW 3シリーズと競合することになる。 今回目撃されたプロトタイプでは、進化したスタイリングが確認できる。よりスクエアな形状のヘッドライトを備えたフロントマスクが採用されているが、全体のプロポーション、寸法、シルエットは現行モデルとほぼ同じだ。 基本構造にはMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)プラットフォームを採用。スチールとアルミニウムの構造を採用していた従来のものに比べて、大きな進歩を遂げている。情報筋によると、48Vシステムに対応しており、将来的にはプラグイン・ハイブリッドを実現するための鍵となるだろう。 AMGのパフォーマンスモデルも復活するが、以前にも報じたように、最上位のC 63はV8エンジンではなく、500ps以上の2.0L 4気筒ハイブリッドを搭載する見込みだ。 フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンク式リアサスペンションを採用しており、ほとんどの市場でアダプティブ・ダンピングが標準装備される可能性が高い。また、一部のモデルではリアのエアスプリングが引き続きオプションとして設定される。 Cクラスのプラットフォームはセダン、エステート、クーペ、カブリオレといった各モデルで使用されるだけでなく、GLCとGLCクーペの後継モデルにも共有され、後輪駆動と四輪駆動を選択できる。