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「社会への恩返し」 沖縄の焼き鳥店 地域の子に愛情弁当 無料で配布

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沖縄タイムス

 沖縄県糸満市の焼鳥店「炭火焼鳥かん」の店主・泉川寛さん(63)は21日から、新型コロナウイルスの影響による子ども食堂などの休止で食事が十分に取れない子どもたちのため、無償で弁当を配布している。市社会福祉協議会を通し、近隣の子育て支援施設や、大里、米須、喜屋武の公民館に計60食を届けている。配布は26日までの予定。「地域の人たちで支えていければ」と話す。(南部報道部・松田麗香)  県内でも感染が拡大したことに伴い、泉川さんの店は4月12日から約1カ月休業。5月14日から営業を再開したが「客足はすぐには戻らない。空いた時間を困っている人の支援に使いたい」と弁当の無償提供を始めた。  弁当には妻の世津子さん(58)と考えたメッセージカードを添えている。「あなたのえがおがだいすき」「いつもこころざしを」。子どもたちの励みになるようにと思いを込めた言葉が並ぶ。購入費用には、子ども食堂や子どもの居場所に食事を提供する飲食店に、協力金10万円を支給する県の制度を利用した。  泉川さんは子ども時代、早くに父を亡くし、母と祖父母、きょうだい8人の大家族で、生活保護を受けて暮らした。  子どもの貧困問題の深刻さを新聞報道で知ったのをきっかけに「社会への恩返しになれば」と2018年から、店の前に設置した自動販売機の売り上げを、市社協に全額寄付する取り組みも続けている。昨年の売り上げは約13万円。市内の子どもの居場所の運営資金になっているという。  「少額でも積み重なれば地域の子どもたちの支援になる。ぜひまねしてやってみてほしい」と支援が広がることを期待している。

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