富山県内113人新規感染 新型コロナ
富山県は24日、県内の10歳未満から90歳以上の男女113人が新型コロナウイルスに感染し、県東部と西部の児童福祉施設計2カ所で県内65、66例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。1日当たりの新規感染者数は過去7番目に多く、100人を超えたのは22日以来となる。症状はいずれも軽症や無症状で、重症者はいない。 クラスターの感染者は県東部の施設が黒部市の30代職員1人と同市の10歳未満の児童4人の計5人、県西部の施設は氷見市の10歳未満の児童10人となる。 県東部の施設は感染者のほか職員3人、児童13人を検査して全員陰性だった。県西部の施設は職員8人と児童40人が陰性で、職員1人と児童28人が検査中。県内児童福祉施設でのクラスターは1月だけで3件となった。県庁で会見した太田浩男県理事・厚生部次長は「施設内にウイルスが持ち込まれたら何らかの形で広がることが避けられない」と警戒を呼び掛けた。 新規感染者は富山市が52人で、高岡市23人、氷見、黒部市各9人、年代別では20代が26人と最多で、10歳未満25人、10代17人などと続いた。22日公表の県西部の学校学生寮でのクラスターは砺波市の10代男性と20代男性3人の計4人、県西部の別の学校部活動のクラスターは富山市の10代男性1人の感染が判明した。 県内の感染者は累計5662人。宿泊療養施設の入所者は211人となり、200人を超えた。自宅療養者は179人、入院調整中は88人となった。 富山県教委は県立学校に勤務する60代男性教職員1人が感染したと発表した。濃厚接触者はいない。県総合運動公園(富山市)は30代女性職員の感染を公表した。職場に濃厚接触者はおらず、通常通り営業する。