Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ベテラン吉田麻也は圧倒的な国際経験値で下からの突き上げをはね返す【森保J再出発 欧州組たちの現在地】

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
日刊ゲンダイDIGITAL

【森保J再出発 欧州組たちの現在地】#3  吉田麻也(サンプドリア DF・32歳)   ◇  ◇  ◇ 「みんなが待ちに待った代表戦。(新型コロナの時代に)日本の団体競技としてサッカー代表が初めて海外遠征をするということで注目される機会になる。僕らの責任は非常に大きいと思います」。オランダ遠征(9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦)初日(5日)、主将の吉田麻也は気を引き締めた。今回は岡崎慎司、長友佑都の両ベテランが不在。「自分に求められることは大きくなる」と自覚を持ってチームを牽引する。  昨年11月のキルギス戦で節目のA代表100試合を迎えた吉田。だが2012年夏から過ごしたサウサンプトンでこの頃から出番を失い、今年1月、イタリア・サンプドリア移籍に踏み切った。 「先日、内田篤人氏が引退会見で言ってましたけど、両国のサッカーは全く違う競技。運動量や強度はイングランドの方が圧倒的にあるけど、ゴール前の質はイタリアの方が鋭い。イブラヒモビッチ(ミラン)やC・ロナウド(ユベントス)のようなベテランの選手たちは、試合でほとんど動かないのにワンチャンスをモノにできる集中力と決定力がある。それで結果を出せばイタリアでは認められる。彼らを止めるために、ゴール前でしっかりブロックすることが仕事です」とイタリアで新境地を開拓中だ。  CB陣は21歳の冨安健洋(ボローニャ)を筆頭に23歳の板倉滉(フローニンゲン)や中山雄太(ズヴォレ)ら若手中心の陣容になっている。  同じ18年ロシアW杯組の植田直通(セルクル・ブルージュ)も「トミだけじゃなく周りのCBも海外に出て活躍して、レベルを上げているので危機感を持っている」と語った。32歳の吉田もウカウカしてはいられない。  森保一監督は「年齢で選手は選ばない」と言及したが、同等レベルなら若手を使うのがサッカー界の常。片時も成長の歩みを止めてはいけない。 「個々の選手がより高いステージでプレーしなければいけないのが、個人の課題。チームとしてはもっとタフにならなきゃいけないし、国際経験を積まなきゃいけない」  こう語気を強めた主将には14年ブラジル、18年ロシアのW杯に参戦して欧州で10年以上プレーし続けてきた圧倒的な国際経験値がある。その絶対的な武器を駆使し、世界トップFWを完封して存在感を示す――。  それが吉田の代表キャリアを延ばす重要ポイントになってくる。 「(代表キャップ数)が100の大台に乗ったのはうれしいけど、数字を重ねればいいというものでもない。日本サッカーの歴史に貢献できるように続けていきます」  キルギス戦後にこう話していた絶対的リーダーには、長らく代表を牽引してきた長谷部誠(フランクフルト)を超えるべく、この2連戦で圧巻の守備を期待したい。=次回はレガネスMFの柴崎岳 ○よしだ・まや 1988年8月24日生まれ。長崎市出身。名古屋ユース―名古屋―フェンロ―サウサンプトンを経て1月に伊サンプドリアに移籍した。2009年に代表デビュー。14年ブラジル、18年ロシアW杯出場。代表100試合・11得点。身長189センチ、体重87キロ。 (元川悦子/サッカージャーナリスト)

【関連記事】