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Bank Band、くるり、ONE OK ROCK、LITE……リモートライブでの新たなバンド表現

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リアルサウンド

 人と人が集まって音を奏でる文化が今、苦境に立たされている。同じ場所で1つの音楽を作り上げにくい今、新たな表現形態としてリモートライブが注目されつつある。5月3日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で関ジャニ∞のメンバーが別々の場所で1曲を歌うというリモート歌唱を披露していたが、最近は多くのバンドが“メンバーそれぞれが楽器を演奏している音源・映像を編集して1曲を完成させる”という手法で楽曲を届け始めた。  リモートライブの強みは、現実的には容易に集えないミュージシャン同士が距離と空間を越えて共演できることだろう。音楽プロデューサーの小林武史とMr.Childrenの櫻井和寿を中心としたBank Bandが、2年ぶりに集結してSalyuと共に「to U」を披露した動画はその代表だ。錚々たるプレイヤー、ボーカリストが音や声を発し、その重なりで音楽を編む様子が可視化されたこの映像は、どの音が欠けても成立しないバンドセッションの美しさを証明している。  音楽プロデューサー・多保孝一がInstagramにアップした「#おうちロックンロールセッション」もユニークだ。Drop’sやmoumoonのメンバー、根岸孝旨や真壁陽平といった面々が、この企画のためにコライトした楽曲をリモートセッションで作り上げる試みである。ツインドラム編成がパワフルな「DREAMERS, DREAMERS」では中野ミホとYUKAという声質の全く異なる歌声の混ざり合いなど、この企画だからこそ聴ける贅沢な魅力がある。  また、くるりの岸田繁は京都市交響楽団の弦楽器メンバー「アンサンブル弦伍楼」と共に「宿はなし」を演奏する映像を公開した。元よりくるりの楽曲は多彩なアレンジで進化するため、こうしたイレギュラーな状況においても新たな表現を獲得することになった。  5月15日放送の『MUSIC STATION』では、東京スカパラダイスオーケストラがキヨサク(MONGOL800)、TAKUMA(10-FEET)をゲストボーカルに迎えて「Jamaica Ska」をプレイし、山崎まさよし、スキマスイッチ、秦基博が「セロリ」をコラボレーション。コロナ禍において、リモート形式によるアーティスト同士のセッションは、プライムタイムの音楽番組の中核を担う存在になっている。  ここまで挙げたのは企画性の強いセッションが多かったが、バンド形態を通常スタイルとして活動しているアーティストもまた、様々な意義の下でリモートライブを行うことが増えつつある。  IGTVにリモート演奏動画をアップしているバンドの中でも、Saucy Dogの「世界の果て」は特に光っていた。打ち込みのドラムやピアノを取り入れた新たなアレンジを施してあり、バンド形態を保ちつつも従来にない側面のアピールを果たしている。また〈誰かがテレビでさ 根拠もない不安を流すよ 信じることはないさ〉と綴られた歌詞は今の世相を反映したかのようで、リスナーの心許なさに寄り添ってくれる。

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