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TikTokは「提携先」としてオラクルを選択…2万人の新規雇用、データはオラクルが管理

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BUSINESS INSIDER JAPAN

オラクルはTikTokの親会社バイトダンスと、アメリカでの「信頼できるテクノロジー・プロバイダー」になる契約を結んだ。 TikTokがアメリカに留まることができるように設計された契約は、承認を受けるためにアメリカ政府に提出された。 契約の条件は不明だが、完全な売却ではないようだ。 TikTokとオラクル(Oracle)は、オラクルがTikTokを所有する中国企業バイトダンス(ByteDance)のアメリカにおける「信頼できるテクノロジー・プロバイダー」となる案をアメリカ政府に提出した。ドナルド・トランプ大統領がこのアプリを禁止すると脅した後に起きた、TikTokの将来を決める長い戦いが終りを迎えたようだ。 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じたこの買収案は、承認を得るためにアメリカ政府に提出された。TikTokとオラクルは声明で買収提案の承認を申請したことを認め、TikTokは「政府の安全保障上の懸念を解決するだろう」と述べた。 買収の具体的な条件は不明だが、オラクルが完全に買収することはなさそうだ。WSJによると、オラクルとバイトダンスの関係は、「重要な資本の交換」のない「パートナーシップ」であり、バイトダンスがTikTokのアメリカ事業を完全に売却するというアメリカ政府の当初の要請とはかけ離れているという。 アメリカ財務省のスティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)長官も9月14日、オラクルの買収提案を受け取ったことを認めた。買収提案には、TikTok本社のほかに2万人の雇用をアメリカにもたらす「約束」が含まれていると、ムニューシン長官は述べている。TikTokは現在、アメリカ事業の拠点をロサンゼルスに置いているが、最近までグローバルCEOもそこにいた。 ムニューシン長官によると、北京に拠点を置くバイトダンスのような外国企業との取引を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)がこの取引を審査する予定だという。 さらにロイターは、オラクルが「TikTokのアメリカのユーザーデータを管理する」とし、アメリカ人のデータを外国が管理することに対する政府の国家安全保障上の懸念を緩和する可能性があると報じた。 中国政府が人工知能(AI)技術の輸出に新たな制限を課したことで、TikTokを買収する企業が同アプリの根幹となるアルゴリズムを自由に使えるかどうかが注目されている。しかし、オラクルとの契約が完全な売却でなければ、この問題は重要ではないかもしれない。 オラクルは、マイクロソフト(Microsoft)がTikTokへ買収提案が拒否されたことを明らかにした後に、TikTokの売却先として浮上した。マイクロソフトはこれまで、アメリカ、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアのTikTokの資産を買収する契約をリードしていた。また、ウォルマート(Walmart)は8月末にマイクロソフトの動きに便乗し、マイクロソフトが買収を断念したにもかかわらず、まだTikTokとの契約に関心があると声明で述べていた。 「ウォルマートはTikTokへの投資に興味を持ち続けており、バイトダンスの経営陣や関係者と議論を続けている」とウォルマートの広報担当者はBusiness Insiderに語っている。 「我々は、すべての法規制や国家安全保障上の懸念を満足させなければ、契約が承認されないことを理解している」 TikTokをめぐる戦いに終わりが見えてきたのは、アメリカ政府の示した売却期限まで1週間を切ったからだ。 トランプ大統領は、TikTokの取引は9月15日までに完了させるべきだとしていたが、その後、ムニューチン財務長官が、期限は9月20日だと述べている。この日はトランプ大統領がアメリカ企業とバイトダンスとの間の「あらゆる取引」を禁止するという最初の大統領令で定められた日付だ。 TikTokは、大統領がバイトダンスに売却を命じたのは違憲であるとして提訴している。 [原文:Oracle wins bid to become TikTok's 'trusted technology provider' in US] (翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

Paige Leskin

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