和田正人&駒木根隆介&本家が奇跡のアッセンブル! “2組のタモンズ”「くすぶり」座談会
■気づかぬうちに“ご本人憑依”!? 超こだわりの役作り
芸人ユニット「大宮セブン」の真実に迫る映画『くすぶりの狂騒曲』が、12月13日に公開された。本作の主人公は、『THE SECOND ~漫才トーナメント~2024』(注:芸歴16年目以上を対象としたお笑い賞レース)にてベスト4となる活躍を見せたタモンズ。ツッコミの大波康平を和田正人が、ボケの安部浩章を駒木根隆介が演じ、芸歴18年のベテラン漫才師の悲哀と青春を見事に表現した。今回は、“2組のタモンズ”が奇跡の集結。大いに可笑(おか)しく、時に真面目に、芸人・俳優それぞれの目線から語りあった。 【写真】演者×本人のそっくり2ショットも “Wタモンズ”インタビューカット ――タモンズのお2人は映画を見られていかがでしたか? 大波:母が和田さんの大ファンで。だからまず「なんで!?」って言われて。(本作は)自分の話なんですが、ちょっと和田さんがかっこよすぎて、意外に俯瞰(ふかん)で見れたというか。 ――別の人の人生のような? 大波:そうなんです。でも駒木根さんは安部そっくりやった。 安部:客観的には見れなかった(笑)。 ――駒木根さん、タモンズを演じる“ポイント”はどんなところでしたか? 駒木根:僕は、安部さんの喋り方などを動画で見させていただいたんですけど、現場に入ってからはそんなに気にしないようにしていました。でもアフレコの時に、定期的になんか後ろで変な音……声みたいなものがちょこちょこ入ってるって言われて。なんだろうって(録音を)聞いたら、僕がずっとちっちゃい高い声で「ん~」とか「お~」とか言ってて(笑)。 和田:言ってた! 結果、録音スタッフからしたらただの雑音(笑)。細か~い芝居が全て雑音に……。 安部:確かに僕も漫才してる時に、相づちが邪魔って相方に言われたんです。変な「お?(高音)」とか「え~?」とか言うてるのが、なんか気になっちゃうって。それを見ていただけてたと。 駒木根:でも、あんまり自覚的じゃなかったんで……。 安部:じゃあ、(安部役に)入ってくれてたってことだ。すごい。 ――和田さんはどうでしたか? 和田:僕はまず、大波さんのプライベートの服装にすごくこだわりました。最初に用意されたのが全っ然違ったんです! (服は)こういう感じですってちゃんと伝えて、衣装合わせを2日かけてやって、アメカジ系の衣装になりました。劇中では、大波さんがプライベートでも履かれてるスニーカーも履いてました。 大波:そうですよね! びっくりしました。 和田:役を作っていくとき、自分と全く別人になるわけなので衣装の力って大きいと思っていて。衣装を着た時にスイッチが入ります。なので、その要素はこだわらせてもらったのと、あと大波さんが漫才の時に手を組んでいるんですけど、僕は手を組むとき右手を上にするんですが、大波さんは左が上なので、すごく意識していました。 大波:うわ、確かにそうです。 和田:あと大波さんってライブで登場する時とか、「(両手を振りながらニコニコしつつ)ワ~!」とかやらへんなと……。一見、ちょっと機嫌悪そうな感じで入っていくんです(笑)。 大波:ああ……ダサいっすねぇ(笑)。