大阪・海遊館に新たな癒しエリア「海月銀河」
大阪・海遊館に新たな癒しエリア「海月銀河」報告:岡本ゆか 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
まるで「宇宙みたい」なクラゲの空間へ──。大阪市港区の世界最大級の水族館「海遊館」は17日から新たなクラゲエリア「海月銀河」をオープンする。広報担当者は「皆さんご存知の生き物かもしれないですが、ゆっくりとみていただいて、不思議な感じ、そしてなにか癒される気持ちになったりもする世界を楽しんでほしい」と話している。 【拡大写真付き】クイーン・エリザベスが海遊館そばの大阪港に入港 早朝から多くの見物人
できるだけ照明を最小限におさえ床や壁は漆黒
16日には同エリアの報道公開が行われた。できるだけ照明を最小限におさえ、床や壁も漆黒という暗い空間。しかし、用意された水槽に目を向けると、それぞれ一筋の照明が見え、そのわずかな光に照らされてフワフワと泳ぐクラゲが幻想的な雰囲気を醸し出す。 天井にはたくさんの丸みのある照明がたくさん設置されている。「これは水の中を浮遊しているようなプランクトンをイメージした照明器具なんです」と話すのは、海遊館広報チームの村上寛之さん。 一部の照明が点滅していたが、それはクラゲがプカプカと泳ぐ「拍動」をイメージしているという徹底ぶりだ。
約10種類300匹を展示、展示する種類の入れ替えは頻繁
村上さんによると、これまでもクラゲの展示エリアはあったが、改めて「クラゲの魅力となにか」「どういう紹介をしたらよいか」と考え、今回の設置に至ったという。 新たなクラゲエリアには約10種類300匹を展示。中には、海遊館のバックヤードで生まれ育ったもの、主に近畿の海で採取したもの、ほかの水族館から分けてもらったものが展示されている。 ただ、飼育の種類が大変難しいため、展示する種類の入れ替えは頻繁に行われ、そのたびに「一番魅力的なクラゲ」を紹介していく。
水槽には生息地や説明文は記されていない
「海月銀河」のネーミングについては、もともと宇宙っぽくしようと考えたのではないという。「クラゲが海の中を漂っている様子は、地球が宇宙を漂っていることとイメージが重なって。暗い空間でクラゲだけが浮かんでいる展示が『宇宙みたい』と考え、みんなで決めました」と村上さんは笑顔で話す。 各水槽にはクラゲの名前だけを記したプレートはあるが、よくある生息地や説明文は記されていない。その理由は「クラゲがプカプカと泳ぐ姿を純粋にみて楽しみ、生命力を感じてもらいたい」思いからだそうだ。撮影も自由なため、村上さんは「インスタ映えで、すてきなお写真をたくさん撮って」と話している。