21歳アルカラス 短いオフには財団の活動も「とても幸運でありがたいこと」<男子テニス>
ロス・ピエス・エン・ラ・ティエラ
男子プロテニス協会のATP公式サイトは14日、世界ランク3位のC・アルカラス(スペイン)の設立した財団の活動を紹介。スペインのムルシアで展示「ロス・ピエス・エン・ラ・ティエラ」が行われている。 【錦織圭、シナー、アルカラス、ジョコビッチら 全豪OP出場選手一覧】 21歳のアルカラスは故郷ムルシアで子どもの夢を実現させるための展示をスタート。アルカラス自身が幼少期から夢を追いかけることができた経験を踏まえ、社会のなかには自身の夢や希望を追いかけることができず、小さいころから人生の選択を迫られる子どもたちがいることを人々に訴える内容となっている。 約2ヵ月間にわたって無料で見学できる展示となっており、12日の式典にはアルカラスも登場した。 「僕は他の子どもと同じように、ここで、普通の家庭で育ち、地元の学校に通う友達と公園で走り回っていました。スポーツ、特にテニスに熱中していましたが、ごく普通の子ども時代だったと思います。今日、僕らはここにいて、とても幸運でありがたいことだと感じているんです」 アルカラス財団のディレクターを務めるベアトリス・ガルフィア氏はこの展示について「この展覧会の目的は、非常に困難な子ども時代の現実を見せることです。私たちには見えない、あるいは遠い存在かもしれない現実ですが、実際にはとても身近なものです。この展覧会は、人間の人生におけるこの段階の重要性を認識させるためのものです。そして、個人として、あるいは集団として、私たちは多くを語ることができ、影響力を持つことができます。どんな小さな行動も大切で、子どもたちの人生を変えることができるのです」と語った。 この企画展には大人たちが考えるものだけではなく、子どもたちも来たいと思ってもらえるようなアクティビティや、アルカラスがこれまで獲得してきたトロフィーなども展示。全年齢を対象として、まず足を運んでもらいたいという意図がある。