〔米株式〕ダウ続落、123ドル安=ナスダック最高値(6日)☆差替
【ニューヨーク時事】週末6日のニューヨーク株式相場は、今月の米利下げ観測上昇を好感した買いが入った一方で、医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループが急落し、続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比123.19ドル安の4万4642.52ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は159.05ポイント高の1万9859.77で引け、史上最高値を更新した。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7105万株減の9億1516万株。 この日発表された11月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が10月から大きく回復し、市場予想もやや上回ったが、失業率が悪化。連邦準備制度理事会(FRB)が今月利下げを行うとの見方が強まり、金融やITなどの銘柄が買われた。ただ、幹部が銃撃で死亡したユナイテッドヘルスが先行き不透明感から5.1%安と急落し、ダウ平均を押し下げた。 原油安を背景に米エネルギー大手シェブロンが下落したこともダウの重荷となった。 スポーツウエア大手ルルレモン・アスレティカと米化粧品小売りのアルタ・ビューティーが、それぞれ業績見通しの引き上げが好感されて急騰。消費の強さが意識され、他の小売り関連にも買いが入った。 ダウ銘柄では、ユナイテッド・ヘルスが5.1%安、シェブロンが2.6%安、エヌビディアとボーイングがいずれも1.8%安、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が1.3%安。一方、アマゾン・ドット・コムが2.9%高、IBMが1.4%高、アメリカン・エキスプレスが1.2%高、ホーム・デポが1.1%高。