【選手権注目選手】GK・DF編
31日に開幕する選手権で注目を集めそうな選手をポジションごとにピックアップし、紹介していく。各ポジション10人ずつ挙げたが、他にも注目選手はたくさんいる。紹介した選手だけでなく、その他のブレーク候補や、お気に入り選手を見つけなら大会を楽しんで欲しい。 第99回全国高校サッカー選手権 トーナメント表 GK藤井陽登(矢板中央・2年) 予選の直前で抜擢された昨年の選手権は、PKセーブを含めて好プレーを披露し続け、チームの4強進出に貢献。今年は怪我で思うようにピッチに立てなかったが、今年の予選でもPKを防ぎ、全国行きに導いた。2年連続での躍動なるか注目。 GK熊倉匠(山梨学院・3年) FC東京のアカデミーで培った基礎技術の高さが光る守護神だが、何より際立つのはコーチング。的確な指示を絶やさず、最後尾からチームを引っ張る。最後の晴れ舞台で、「最終的な目標は高校No.1キーパー」になれるか期待だ。 GK永田健人(創成館・2年) 高身長を活かしたハイボールの強さと手足の長さを活かしたシュートストップが持ち味。G大阪JY時代は満足に出場機会を得られなかったが、今年から出番を掴み始め、多くの注目を集めるように。今大会の活躍次第では、プロ入りも見えてくる。 DF藤原優大(青森山田・3年) 初戦から決勝までフル出場し、準優勝した昨年よりも格段に成長している。抜群の跳躍力を活かした跳ね返しはもちろん、守備対応での落ち着きも増し、彼のエリアを崩すのは難攻不落だ。主将を務める今年は、統率力も高まっている。 DF大津平嗣(学法石川・3年) J1鹿島のアカデミー出身のCBで、小中学生時代の先輩が在籍した縁で、学法石川に進学。競り合いの強さとDFラインからの展開力を買われ、1年目から出場機会を掴んだ。主将を務める今年は、精神面でもチームを支え、初の選手権出場を果たした。 DF石田侑資(市立船橋・3年) イチフナ伝統の堅守を支えるリーダー。CBとしては小柄だが、身を投げ出すのも厭わない気迫のこもった守りで、決定機を阻止する。準々決勝で徳島JY時代のチームメイトである京都橘のFW西野太陽と対戦する可能性があるのも、今大会の注目点だ。 DF井上太聖(堀越・3年) 打点の高いヘディングは、大会でも屈指。圧倒的なまでの競り合いの強さを発揮し、相手の攻撃を跳ね返すだけでなく、3バックの真ん中でDFリーダーとしても奮闘する。FWでのプレーが長かったため、ここぞの場面での得点にも期待できる。 DF佐藤汰一(東海学園・3年) 174cmの身長は、CBとしては小柄だが、ピッチで見せる存在感は誰よりも大きい。元々は左右両足でのキックが売りのボランチだが、今年のチームが立ち上がった当初に怪我をしたCBの穴埋めでコンバート。組み立てと機を見た盛り上がりで、攻撃の起点になる。 DF大越太朗(広島皆実・3年) 恵まれた体格を活かした競り合いと対人の強さが光る左利きの大型CB。左SBとしてもプレーできるのが魅力。昨年は選手権のメンバー入りを果たしながら出場機会がなかったが、不動の座を掴んだ今年は守備の要として活躍が期待される。 DF渡邉浩章(徳島市立・3年) 高さを活かした競り合いの強さは、8強入りを果たした昨年度の選手権でも証明済み。最終学年を迎えた今年は守備リーダーとしての自覚が芽生え、声でチームを盛り上げる場面も目立つ。セットプレーでの得点も含め、昨年超えを目指すチームに欠かせない。 (文・写真=森田将義)