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楽天・PayPay・dポイント 初めての運用に迷った人は「ポイント投資」

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NIKKEI STYLE

 投資はやってみたいけれど、新型コロナウイルスの感染拡大で相場の先行きが見通せずに躊躇(ちゅうちょ)している人も少なくないでしょう。ファイナンシャルプランナーの中里邦宏さんは「自分の持ち出しがない資金を使う『ポイント投資』ならば始めやすい」としたうえで、「ポイント投資で値動きや売買の手順などに慣れてから、自分の資金で本格的に投資を始めてみては」と提案します。 【ポイントで実際に投資が出来るサービスの例や投資体験ができる主なサービスができる一覧】

◇ ◇ ◇  お店や共通ポイントなどのいわゆるポイントと名のつくものがあふれている昨今、何らかのポイントを集めている人は多いでしょう。ポイントを集めている人なら「ポイントが期限切れで失効してしまった」という経験を持つ人もいるかもしれません。せっかくためたポイントも、使えずに終わってはためる意味はありません。  そのポイントの使いみちの一つが「ポイント投資」です。ポイント投資とはその名のとおり、買い物などでたまったポイントを使って運用をすることです。つまり、ポイント投資には(1)買い物に使うあてがなくとも失効させずに有効に使える(2)ポイント投資をして増やしてから使える可能性がある――という2つのメリットがあります。 ■「投資の模擬体験」か「実際に投資」  ポイント投資は大きく2つのタイプに分かれます。 (1)ポイントを元手に運用して元のポイントに戻すことができる「投資の疑似体験」タイプ (2)ポイントをお金と同様に使って株や投資信託などの金融商品に「実際に投資する」タイプ です。具体的にはどのような仕組みになっているのでしょうか? 今や多くのポイント投資がありますが、ここでは利用者が多いとみられる主要なポイントでできる投資に絞って紹介していきます。  まず、投資の疑似体験タイプはポイントのまま投資するものです。つまり、ポイント自体が投資によって増えたり減ったりします。実際に投信や株式などを購入するわけではないため、いわば「疑似投資」ともいえます。このタイプの投資ができるポイントにはdポイント、楽天ポイント、PayPayボーナス、Pontaポイントがあります。  このタイプで投資を始める手続きは、dポイント、楽天ポイント、PayPayボーナスの3つはポイントを管理するサイトやアプリで直接手続きすることができますが、Pontaポイントは別途、提携先企業のアプリで手続きすることになります。 次に、実際に投資するタイプのポイント投資です。このタイプは、ポイントを投資資金に換えて主に証券会社の口座内で株式や投資信託を購入していくものです。したがって、始めるには本人確認書類などを提出して証券会社などに口座を開設するのが最初のステップとなります。  このタイプでは、運用した投資資金を出金するときに、再び元のポイントに戻すことはできません。預金口座あるいはキャッシュレス決済の残高として出金することになりますから、例えばポイントを将来的に航空会社のマイルに換える目的でポイント自体を増やしたいという人には向いていません。  このタイプの対象ポイントの種類は疑似体験のものよりも多く、TポイントやLINEポイントを利用できるサービスもあります。  ポイント投資に使うポイント額をもっと増やしたい人は、2020年9月から21年3月末まで実施される「マイナポイント事業」を活用する手もあります。これはマイナンバーカードを持っている人が、あらかじめ自分が選んだキャッシュレス決済サービスで買い物やチャージをすると、その金額の25%が還元(上限は2万円利用で5千円)されるというものです。このマイナポイント事業で還元されたポイントを使って、ポイント投資の原資をふやしてから始めるのも一つです。 ■投資を「躊躇」「体験したい」人向け  さて、他の資産運用の手段では「入り口に踏み込む前にはまず出口を確認してから」ということを常々お伝えしていますが、それはポイント投資にもあてはまります。ここまで読んできてポイント投資が気になると思った人は「出口」、つまり「投資した後、最終的に使う際にはどうやって手にするのか」を必ず確認してから始めるようにしてください。  最もポイント投資が向いていると筆者が考えるのは、投資をやってみたいけれど躊躇していたり、投資をまずは体験したいと思っていたりといった人です。もともと「もらったもの」であるポイント、つまり自分の持ち出しがない資金を使うのならば始めやすいのではないでしょうか? そして値動きや手順など投資に慣れてから、自分の資金で本格的に投資を始めるとよいでしょう。  ただし、その場合でもポイントだからと何も考えず気軽に投資するのではなく、そのポイント分を何に投資しているのか、そしてどのような値動きをするのかを意識するようにしてみてください。もちろん、投資ですから必ずふえるわけではない点にはくれぐれも注意が必要です。  まずは自分のためているポイントの種類と額を確認し、ポイント投資を自分ならどう活用するのか考えてみてはいかがでしょうか。 中里邦宏 ファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーディアセオリー株式会社取締役副社長。上場メーカーで設計担当後2004年にFP事務所を開業、16年に法人設立。顧客が納得するまでシミュレーションを繰り返すライフプラン相談を中心に、資産運用教育、ライフプランツールのプランニング、ロジック提供なども手がける。日本証券アナリスト協会検定会員、1級FP技能士、DCプランナー1級。  「ニューノーマル」「新常態」とも呼ばれる新しい生活様式が広がりつつあります。コロナで一変した家計の収入や支出、それに伴うお金のやりくりをどうすればよいかも喫緊の課題です。連載「コロナの先の家計シナリオ」は専門家がコロナ後のお金にまつわる動向を先読みし、ヒントを与えます。

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