【高校野球】 浦和学院が関東第一を下し、5年ぶり7度目の優勝 超攻撃野球アップデート 選手層の厚さも見せる
◆春季関東大会▽決勝 関東第一1―4浦和学院(29日・宇都宮清原球場) センバツ4強の浦和学院が関東第一を下し、5年ぶり7度目の優勝を果たした。1回裏1死満塁から高山維月捕手(3年)の左犠飛で先制。1ー1の同点で迎えた2回裏には伊丹一博外野手(3年)、金田優太遊撃手(3年)の連続適時打で2点を勝ち越し。7回裏には2死一、三塁から主将・八谷晟歩内野手(3年)の右前適時打で、貴重な1点を追加した。投げては今大会初登板となった背番号「11」の左腕・芳野大輝投手(3年)が先発で6回1失点の好投。浅田康成投手(3年)、金田とつないで反撃を許さなかった。 進化した攻撃力を見せた。 超攻撃野球を看板に掲げて臨んだセンバツでは、4試合で4本塁打を放ち、ベスト4という大きな成果を得た。今大会はしっかり振り抜く超攻撃野球に、磨いた小技、機動力を組み合わせて効果的に得点を重ねた。森大監督(31)は「春の大会を通して、上位だけでなく下位からも得点でき、打線として収穫があった。夏に向けて超攻撃野球をもう一段階レベルアップさせていく」と力強く語った。 控え選手の活躍も目立った今大会は、選手層の厚さも見せた。2回戦では背番号「10」の右腕・浅田が2失点で完投。関東大会初登板の芳野は「浅田の投球が刺激になって今日の投球につながった」。野手陣でも準々決勝・明秀日立戦で勝ち越し打を放ったのは途中出場の背番号「14」大勝朱恩内野手(3年)だ。「相乗効果と競争意識が良い形で働いている。途中出場でも安心して送り出せるようになり、チームの底上げが進んだ」。指揮官も手応えを口にする。 センバツに続いて春季関東大会でも新たな強さを見せた浦和学院。主将・八谷は「甲子園の準決勝で負けた借りは、甲子園で返すしかないと思っている。一戦必勝で目の前の試合を全力で戦って、夏を勝ち上がっていきたい」。夏の埼玉大会、甲子園の頂点を目指す。
報知新聞社