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最後にロッテが抜け出す可能性も…東尾修が指摘する「昨年の覇者・西武との差」〈週刊朝日〉

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 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、優勝争い終盤のポイントを語る。 【写真】7月から観客を入れて試合を行うロッテの本拠・ZOZOマリンスタジアム

*  *  *  プロ野球のペナントレースは残り50試合を切った。例年のシーズンなら8月に入った頃の戦いだろうか。新型コロナウイルスの影響で、開幕が6月19日にずれ込み、何もかもが違うシーズンだ。  本来、チームというものは主力選手を軸に、投打において足りない部分を積極的に入れ替えながら補い、投打の歯車を整えていく。夏場から歯車が整って勝ち星を順調に伸ばしていくチームが優勝に近づく。主力選手ほど、年間のリズムが身体に染みついており、練習量の強弱もつけながら、勝負の秋へ向けて、状態を高めていく。  ただ、今年は真剣勝負に入ったのが6月。自分の調子の波をつかめない選手も多いはずだ。巨人の岡本和真や、広島の鈴木誠也、西武の山川穂高といった選手でも、不振が長引いたりする。予想もつかない状況が生まれることだってある。  その中で私は、どれだけ選手に疲労を残さずにマネジメントしてきたかが、ここから問われるような気がする。  優勝争いが終盤に入ってきた時に、勝てる試合を確実にとれるかが重要になる。とりわけ救援陣の疲弊度というものが、キーポイントになると考えている。重要な一戦になればなるほど、先発投手は先制点をやるまいと、初回からエネルギーを費やして飛ばす。おのずと六、七回で降板することが多くなる。ベンチワークとしても、交代機が遅れての敗戦よりも、早め早めの交代を考えるようになる。救援陣勝負の試合はここまでよりも圧倒的に増えてくる。  パ・リーグは首位を争うソフトバンクもロッテもチーム打率、チーム得点ともに大差はなく、爆発的な得点力はない。その意味でも接戦が多くなるはずだ。救援陣のコンディションがものを言うのではないか。  ソフトバンクはモイネロ、森はいるが、勝ち試合の中で2人の負担は大きい。さらに七回を担う投手は日替わりだ。ロッテはどうか。唐川、ハーマン、益田の勝利の方程式に巨人からトレードで沢村が加わった。それだけではない。今季のロッテは、9月14日時点で3連投したケースが1度しかない。無理使いせずに乗り切ってきた。ムチを入れた時に、タンクにエネルギーがなければ良い結果は出ない。ロッテのマネジメントが最終盤で生きる可能性はある。

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