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厚底シューズ全盛に“薄底”で対抗「ミズノ」に聞く狙い 

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デイリー新潮

 長距離用のランニングシューズが相次いで発売されている。  斯界では今“ナイキ”が猛威を振るっている。カーボンプレートを埋め込んだ“厚底シューズ”である。2018年2月の設楽悠太、同年10月の大迫傑はいずれも“ナイキ厚底”でマラソン日本記録を更新。今年3月には大迫が新作の厚底で自身の記録を塗り替えて五輪代表を勝ち取っている。

 そのため、ライバル各社も“厚底”でナイキを追撃している。アシックス然り、アディダス然り、ニューバランス然り。ただ、そんな流れに逆らうかのように、あえて“薄底”で勝負に出たメーカーがある。  ミズノである。  同社が今月中旬から店頭展開する新作「ウエーブデュエルネオ」。各社が靴底の厚さ上限40ミリに近い商品を投入する中、こちらは23ミリという薄さである。 「プレートが入ってませんから。代わりに独自に開発した新素材を使っています」  とミズノ広報担当者が胸を張る。 「“シューズに自分を乗せる感覚”の厚底は、フォームを変える必要があるとされていますが、弊社の商品は“地面を捉えて自分の力で走る感覚”“操作性”を重視しました。さまざまなタイプのランナーに寄り添った設計で、フォームを変える必要はありません。フルマラソンもOKですが、メインターゲットは20キロ程度。ずばり箱根駅伝での巻き返しを狙っています」  実はミズノには実績がある。今年の箱根駅伝の全10区間のうち実に9区間の区間賞がナイキ着用選手だったが、唯一10区は、今回の新作の試作品を履いた創価大・嶋津雄大(当時2年)が区間賞を獲得したのだ。しかも従来の記録を19秒も縮めた区間新記録だった。 「我が社にとって大きな自信になりました」  打倒ナイキなるか。 「週刊新潮」2020年7月16日号 掲載

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