2024-25 EASL序盤戦レポート【広島ドラゴンフライズ】…対戦相手が警戒する若きBリーグ王者
EASLが広島復調のビタミンに
Bリーグで開幕連敗スタートの重苦しい雰囲気が、EASL勝利により変化を感じた方はいるでしょう。若い才能が多い広島には、負けて課題を探すより、勝ちながら課題を克服することも必要だったはず。実際に10月16日EASL・香港イースタン戦で今シーズン初勝利すると、その後に10月20日サンロッカーズ渋谷戦と10月23日茨城戦ロボッツに連勝しています。 それでもバイウィークまでリーグ戦は3勝11敗と、新チームの勝ち方をモノにした戦績とは言い切れないだけに、このブレイクが一番欲しかったのは広島だったかもしれません。 【ここまでの広島のEASL戦績】11月14日時点 ・10月16日@エフピコアリーナふくやま 〇広島78-68●香港イースタン ・10月30日@サザンスタジアム(香港) 〇広島88-75●香港イースタン
EASLが日本代表定着に役立つ可能性
「FIBAアジアカップ2025予選」Window2には、山崎稜選手と中村拓人選手が選出されました。彼らがつかんだ日本代表での経験と自信をチームに持ち帰ってくれることは、チームメートだけでなく何かきっかけが欲しいコーチングスタッフにとっても、心強いはずです。「バイウィーク明けの広島カムバックの中心になってほしい!」と伝えるためにも、日本代表から帰ってきた2人を大きな拍手でホームに迎え入れましょう! そして12月4日にEASL3戦目、アウェーで水原KTソニックブーム戦(韓国2位)がすぐに来ます。個人的には広島・琉球ともに韓国勢との対戦になるこの3戦目が、EASLファイナル4進出への大きなポイントになると思っています。日本勢との戦いになると特別な力が出るのが韓国勢。つい先日まで山崎稜と中村拓人が日本代表に入っていたことは彼らも当然分かっているはずで、激しいマークが予想されます。そのスカウティングがされたうえでも、両選手がファイヤーするようなことがあれば、トム・ホーバス男子日本代表HCに「もっと2人を使ってくれ」というアピールにもなるでしょう。また、厳しいマークに苦しんだとしても、他にステップアップしてくるチームメートが出てくれば、これまたEASLが広島にとってのビタミンになるでしょう。