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アメリカで50万人減の可能性も…… 新型コロナのパンデミックは"少子化"につながる ── ブルッキングス研究所

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BUSINESS INSIDER JAPAN

ブルッキングス研究所のエコノミストたちは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が「ベビーバスト(少子化)」につながると見ている。 同研究所のレポートを共同執筆したメリッサ・S・カーニー(Melissa S. Kearney)氏とフィリップ・レバイン(Phillip Levine)氏によると、今回のパンデミックでアメリカでは2021年に生まれる子どもの数が30~50万人減る可能性があるという。 カップルが一緒に自宅にこもっていたことから、パンデミックによるベビーブームが起きるのではないかとの見方もあったが、カーニー氏とレバイン氏は、猛吹雪や停電といった出来事の後のベビーブームに関する憶測は長続きしないことが多いと指摘している。 むしろパンデミックによる経済的損失や不安、先行きの不透明感から、生まれる子どもの数が減るだろうという。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、アメリカ経済は2月に景気後退入りした。 「どの親も言うように、子どもにはコストがかかる。お金、時間、エネルギーを必要とする」とカーニー氏とレバイン氏は書いている。 そして、複数の研究が示すように、失業率の上昇は出生率の低下と関連している。 アメリカでは2007年から2012年で生まれた子どもの数が約40万人減っていて、金融危機が出生率の大幅な低下につながった。 「より深刻かつより長期に及ぶ不況は、一部の人にとって生涯所得の減少を意味する。つまり、出産を遅らせるだけでなく、子どもの数を減らすことを決める女性もいるということだ」とカーニー氏とレバイン氏は書いた。 そして、不況がより深刻な州では、出生率の低下もより大きくなるという。 1918年のスペイン風邪も、出生率の低下を招いた。ただ、戦争特需のおかげで不況ではなかった。 「スペイン風邪による出生数の減少は、公衆衛生上の危機がもたらす先行きの不透明感と不安のせいだろう。これが子どもを産みたいという人々の欲求に影響し、妊娠や出産にも生物学的な影響を及ぼした可能性がある」とカーニー氏とレバイン氏は書いている。 [原文:The pandemic could lead to a 'baby bust' of almost half a million fewer births, a major think tank projects] (翻訳、編集:山口佳美)

Juliana Kaplan

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