バブル時代を思い出させる「ルビー・ストーン・レッド」のポルシェ「911 カレラRS」がオークションに登場! 5000万円が相場か…!?
走行距離は8万7340キロ
ちなみに911 カレラRSには通常のシートを2脚のレカロ製シートに変更した「ベーシック」と、前述した快適装備を残した「コンフォート」の両仕様が存在するが、前で触れた車重はもちろん前者のデータであることは当然だ。 リアに搭載されるエンジンは、「M64」型と呼ばれる3600ccの水平対向6気筒DOHCに変更され、最高出力はカレラ2と比較してプラス10psの260ps仕様へと、わずかながらに強化されている。組み合わされるトランスミッションはもちろん5速MT。車高はカレラ2よりもさらに40mm低い設定となり、トーションバーに代わるコイルスプリング式サスペンションとの相乗効果で、そのコーナリングは一気に現代的なフィールを感じるものになった。軽量化されたフライホイール、リミテッドスリップ・ディファレンシャル、マグネシウム合金製ホイールの採用も見逃せない。 RMサザビーズが1992年式ポルシェ 911 カレラRSに設定したエスティメート(推定落札価格)は30万ユーロ~35万ユーロ(邦貨換算約5016万円~5852万円)。これまでの走行距離は8万7340kmとオドメーターに刻まれているが、前に触れたレストアによって、そのコンディションは非常に良い状態に保たれている。 このオークションには多くの注目が集まったものの、残念ながら今回は最低落札価格を上回る入札者は現れなかった。とはいえ964型911時代のカレラRSが、貴重なモデルであることに変わりはない。オークション・シーンから届く、今後の情報に期待したいところである。
山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)
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