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【防災最前線】知ってます?被災者支える制度 ゲームで学ぶ!生活再建  (静岡県)

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静岡放送(SBS)

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 被災したあと生活を建て直すため使える支援制度をどれくらい知っているでしょうか?生活再建に必要な支援をカードにして学ぶゲームを、静岡市の弁護士が作り注目されています。 <永野海弁護士>「洪水がきました。床上50センチ浸水しました。修理代金がどのくらいかかるか想像したことがありますか?」  地震や台風、洪水にあったあと、どのように生活を立て直すのか、カードゲームを使った防災講座が9月吉田町で開かれました。  家が壊れたら、水が家に入ってきたら…。もとの生活にどうすれば戻れるのか、ゲーム感覚で体験する「被災者生活再建カード」です。  参加者たちが体験するのは、南海トラフ巨大地震で住宅が半壊し、避難所生活を送る60代夫婦です。 (カードゲームで被災後の生活立て直しを疑似体験する参加者たち) 「お父さんはここにいたい。でも、お母さんはここにいたくない」「半壊だから家を解体しちゃう?300万もらう?」「その方がいいよ」  被災した人を助けてくれる国などの制度は「住むところの手助け」と「もらえるお金」に大きく分かれ、その数は17種類もあります。災害直後は何から手を付けていいか混乱してしまうことをカードにして並べて、「何ができるか」「何を優先するべきか」参加者で話し合います。 <永野弁護士>「つい、こういうカードを覚えると、お金がもらえるカードばかり選んでしまう。そうすると、みんなタダで家を解体してもらって、支援金をもらおうってなりがちだけど、本当にそれだけで幸せに生きていけるのかは、ちゃんと主人公がどこに不安をもっているのか見てあげないと」 <参加者>「将来をどうなるのか決めつけられない、不安がある」  今のままの土地で暮らすのか、「何を大切にしたいのか」によって、様々な生活再建の形が見えてきます。 <永野弁護士>「(選択肢を)選べる中で次の住まいを決めるのと、それしかないと思いこんで決めるのでは、結論が一緒でも納得感が違う」 <参加者>「自分たちがこういう目にあったらどうするか考えておく必要がある。きょうはその第一歩」  この講座を開いたのは、静岡市清水区の弁護士・永野海さんです。東日本大震災や熊本地震などの被災地で、生活再建のための法律支援を続けています。 <永野海弁護士>「被災すると、大きなものを失った人ほど頭は動かない。しっかりと頭が働く平常時にこそゲームをしながら具体的に考えてほしい。その答えは今だけの答えかもしれないけど、被災した時に必ずその経験が役に立つ」  ゲームを体験した参加者たちは、被災したあとの自分や家族との暮らしを「想像する」という大切なことに気付きます。 <参加者>「しっかり考えないといけない。災害がいっぺんにきたら後回しになっちゃう」「この年齢で災害に遭うと災害弱者になってしまうけど、(支援してくれる)色々な方法があって、この土地を離れなくても住み続けられる希望があると分かった。近所の人たちと(このゲームを)できたら助け合えるかなと思う」  いつ誰が被災者になるかわかりません。災害の前にどんな支援制度があるか知り、自分に必要な支援は何か、考えておくことが大切です。

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