「失恋出家」「エアー出家」プライドを捨てた倫子様を振り切り、出家した道長にSNSツッコミ続出【光る君へ】
ついにプライドを捨てた倫子様、同情の声続出
その二重のショックで、ついに出家の決意を固めてしまった道長。以前から体調の理由もあって、たびたび「出家したい」とは言ってたけれど、大事な栄養補給源を絶たれてしまったのが決定打となったのか。しかしそれに納得がいかない倫子が、ついに「藤式部がいなくなったから?」と直球質問。倫子様からしてみれば、これまで夫の出世のために自分の財産も心も捧げたのに、別の女がいなくなったから世を捨てるとか言われるの、ほぼ駆け落ちされたようなものだと思う。 SNSでも「出家でもしないとまひろさんへの未練を断てなかったか」「全部わかってるのにまひろや賢子に温かく接してた倫子さまほんま・・・」「『藤式部がいなくなったからですの』倫子様がどれだけプライド自分でくじいてその言葉口にしたか道長くんわかってんのかよ!!(わかってないよね・・・)」「倫子様!! そんな旦那は往復ビンタで蹴り倒しな!!!」など、倫子様への同情&道長への非難ごうごうの言葉があふれかえった。
悪い意味で「父親超え」…エアー出家の道長
そうして出家した道長くんだけど(一発勝負で地毛を剃り上げた柄本佑の覚悟よ!)、全然世を捨てる気配もなく、むしろ頼通に「引退してくれないベテランをパワハラで追い出す方法」を指南するとか、直接政に関わらない分、よりエグい駆け引きを考えるようになってしまった。父・兼家(段田安則)もたいがい辛辣だったが、出家したら割と大人しくしていたのに比べると、道長は悪い意味で「父親超え」をしてしまったと言えるだろう。 SNSでも「心は出家してない、エアー出家」「フィジカル出家、メンタルは現世」「道長『全くうちのバカ息子は、パワハラひとつ満足にできん』」「頼通に説教する道長、すっかり政治家になったし、兼家そのままである。ほんとそっくりになった」「剃髪しても権力闘争から退かないんなら、それ単に失恋したから髪切っちゃった、の昭和の乙女ムーブじゃないの・・・どこまでも粘着彼氏だよ道長・・・!」などの「出家とは?」を問うような声が相次いだ。 本来もっと厳粛に受け止められるべきな道長の出家、これまでの粘着ぶりが祟って「ずっと好きだった人に振られたから当てつけで断髪」みたいな扱いにされてしまってるのが、さすが俺たちの道長(笑)。『源氏物語』と彰子の存在をきっかけに、ようやく人生を並走できた2人が、物語の終わり&彰子がたくましくなったのをきっかけに、再び別々の道を歩みだした。 ここから先はどうなるのか? 特に紫式部の『源氏物語』終了以降の人生はなんの記録もないので、フィクションの翼がどこまで広がるかが楽しみだ。 また頼通にパワハラで追い出される予定の藤原顕光、没したあとに道長の身内たちを祟り殺した疑いで「悪霊左府」の別名を持つに至るのだけど、個人的にはそのエピも盛り込んでほしい。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。12月1日放送の第46回「刀伊の入寇」では、大宰府を訪れたまひろが、越前時代の顔なじみ・周明(松下洸平)や若武者・双寿丸(伊藤健太郎)と再会するも、異国の海賊たちが九州に攻め込んだ戦「刀伊の入寇」に遭遇するところが描かれる。 文/吉永美和子