富士そば「筋肉もりもりそば」発売、筋トレのサポートに、“ぬるい”温度にこだわり
〈富士そば「 渋谷明治通り店」「池袋東口店」で先行販売〉
首都圏で129店舗を展開するそば屋「名代富士そば」は11月6日から、大手立ち食いそばチェーン初の筋トレサポートメニュー「筋肉もりもりそば」(税込680円)を、「富士そば 渋谷明治通り店」と「富士そば 池袋東口店」で先行販売する。 「筋肉もりもりそば」は、やげん軟骨、ほうれん草、大根おろし、すりゴマをトッピングした“ぬるい蕎麦”だ。監修は「ムキムキを育てる 筋肉メシ」著者のアスリートフードマイスター今野善久(いまのよしひさ)氏が行った。 今回の「筋肉もりもりそば」は、新型コロナウイルスによる影響で、成人の約6割が筋肉量や筋力の低下「筋肉ダウン」を実感している一方、「自宅」で行う筋トレや運動の頻度は増加したという森永製菓「筋トレ意識と実態調査」を受けて開発したもの。 以下、10月29日に開催された商品発表会の内容を元に、「筋肉もりもりそば」で使用している具材とその特徴、またなぜ“ぬるい”のかを紹介する。 具材には、タンパク質量が和牛サーロインステーキに匹敵するという「やげん軟骨」(和牛サーロインステーキ皮下脂肪なし生=12.9g/100g、やげん軟骨=12.5g/100g)、ミネラル・βカロテン・ビタミンCが含まれる「ほうれん草」、ビタミンCやカリウムが含まれる「大根おろし」、カルシウム・マグネシウム・セサミンが含まれる「すりごま」を採用。すりごまに関しては、栄養を少しでも損なわないようにとの配慮から、店内で擦ったものを提供する。 今野氏によると「(筋肉もりもりそばの)裏方の主役は、大根おろし」だという。ほうれん草は、湯がく過程で“ルチン”の働きを活性化させるビタミンCが半減してしまう。その分、大根おろしに含まれるビタミンCで補うわけだが、大根おろしの成分は熱に弱いという特性があるため、今回あえて“ぬるい”温度帯で提供することとなった。 富士そばの企画担当者は「(ぬるい温度での提供について)最初はもちろん反対しました。ですが食材の成分を損なわないようにとの配慮から、今回初めてぬるいそばを提供することとなりました」と笑いながら答えた。 まずは「富士そば 渋谷明治通り店」と「富士そば 池袋東口店」の2店舗で先行販売し、反応次第で2021年春・夏には全店販売する計画もあるという。