鏡に映った「ダサい姿」アルビノの私がメイクを楽しむようになるまで 「私に合うコスメ」見つけられた喜び
「メイクは一日を乗り越えるためのお守り」
メイクの話に戻ろう。 私は「日本アルビニズムネットワーク」(JAN)というアルビノのセルフヘルプ・グループのお手伝いをしている。 数年前の話だが、JANの交流会に、アルビノの小さな女の子を連れた両親がやってきた。 お母さんは、わが子の学校生活や将来を気にかけているようだった。私が「メイクもファッションも楽しめるから大丈夫ですよ」と伝えると、お母さんの表情が明るくなった。 日焼けに弱かったり、弱視だったり……。アルビノゆえの苦労もあるけれど、私は今、楽しく生きている。そんな姿を若いアルビノの子や、当事者の親に見せるのも、先輩当事者としての役割かもしれないと思った。 メイクをしなくても生きていけるけれど、メイクが好きで楽しめるなら、メイクは確実に人生を豊かにしてくれると思う。 今では、メイクは私にとっては一日を乗り切るためのお守りだ。流行に合わせようとは思わないが、自分の肌色に合うコスメをこれからも愛用していくつもりだ。 今日も、私は自分のためにメイクする。 まあ、「かわいい」って褒められもしたいけどね。
「ブス」×「見た目問題」イベント開きます
「人は見た目が9割」。そんな言葉もありますが、私たちにとって外見はどれほど重要でしょうか。アルビノ、顔の変形、アザ、マヒ……。特徴的な外見の人びとが生きづらさを抱え、学校や恋愛、就職で苦労することを「見た目問題」と言います。 作家で「ブスの自信の持ち方」の著者である山崎ナオコーラさんと、外見に症状がある当事者とのトークショーを開きます。 ■イベント概要 【日時】11月29日(日)14:00~15:30 【場所】オンライン(Zoomでライブ配信) 【参加費】1000円(税込み) 【定員】80人 【主催】withnews ★詳細・申し込みはこちら→https://peatix.com/event/1700865