奥田民生、宮本浩次、吉川晃司……バンドやユニット活動と並行したソロ活動の充実
吉川晃司は40周年記念ツアー開催 30周年ではアルバムリリースや全国ツアーも
吉川晃司は、2024年秋に40周年を記念するツアー『KIKKAWA KOJI 40th Anniversary Live』を開催する。彼のキャリアは1984年にスタートし、日本の音楽シーンにおいて重要な存在であり続けている。その革新的な音楽スタイルとカリスマ的なステージパフォーマンスで40年にわたり多くのファンに愛されてきたのだ。吉川は、1984年に映画『すかんぴんウォーク』の主役に抜擢されると同時に、同作の主題歌「モニカ」で歌手デビュー。その後もヒット曲を連発する中、1988年にはギタリスト・布袋寅泰とスペシャルユニット COMPLEXを結成。COMPLEXは、吉川晃司と布袋寅泰という二人のカリスマ的存在が結集したロックユニットであり、無期限の活動休止を告げた1990年までの約2年弱という短い活動期間に「BE MY BABY」や「恋をとめないで」など多くの名曲を世に送り出してきた。そして、2011年には東日本大震災の被災地復興支援のために21年ぶりに2日限りの復活を果たし、東京ドーム公演を開催した。そして今年5月には、令和6年能登半島地震の被災地支援のためにCOMPLEXによるチャリティーライブが再び東京ドームで開催されたことも記憶に新しいのではないだろうか。 吉川の過去のアニバーサリーイヤーを振り返ると、30周年記念ライブもまた特筆すべきものであった。30周年にあたる2014年には、デビューからの全シングルを網羅したコンプリートシングルコレクション『SINGLES+』をリリース。この作品には、デビュー曲「モニカ」から「SAMURAI ROCK」(2013年)までの全シングル42曲の収録に加え、新録音の「せつなさを殺せない 2014」やライブバージョンなど、レアな音源も含まれていた。あわせて『KIKKAWA KOJI 30th Anniversary Live “SINGLES+”』と題した全国ツアーを展開し、さらに同ツアーの追加公演として行われた『KIKKAWA KOJI 30th Anniversary Live “SINGLES+ RETURNS”』では、代表曲だけでなく、それまでステージではほとんど演奏されてこなかったような珍しい楽曲を次々と披露し、観客を熱狂させた。今年10月から始まる40周年記念ツアーでも、吉川のさらにアップデートされたキャリアを総括するようなセットリストとともに、アニバーサリーイヤーらしい祝祭感溢れる特別な時間となるだろう。 奥田民生、宮本浩次、吉川晃司のようなキャリアアーティストたちは、バンド活動やユニット活動と並行してソロ活動を展開し、多くのファン/リスナーに支持されてきた。彼らの音楽は、時代の変化とともに進化し続けており、そのクリエイティビティは衰えることを知らない。これからも彼らの多彩な挑戦を期待し、音楽ファンとしてその動向を見守り続けたい。
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