今年メジャー2勝のザンダー・シャウフェレに学ぶ! ドライバーとアイアンでスウィングを変える理由とは?
スウィング動画をAIによる3D解析技術でデータ化することができる、コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」。このアプリを活用しているゴルフコーチ・北野達郎に5月の全米プロ、7月の全英オープンと今季メジャー2勝したザンダー・シャウフェレのドライバーとアイアンのスウィングの違いを解説してもらった。 ザンダー・シャウフェレのアイアン正面連続写真(撮影/Blue Sky Photos)
こんにちは。SPORTSBOX AI・3Dスタッフコーチの北野達郎です。今回は今季メジャー最終戦「全英オープン」で、全米プロに続いてメジャー2勝目を挙げたザンダー・シャウフェレのドライバーとアイアンのスウィングをスポーツボックスAIで比較しました。 シャウフェレのドライバーとアイアンのスウィングでの大きな違いは、 1.トップでの胸の位置関係が逆になる 2.アイアンのほうがインパクトで胸がより左に移動する この2点が特徴的でした。 後半では、「なぜドライバーとアイアンはスウィングを分ける必要があるのか?」を解説しています。それではスウィングを見てみましょう。
ドライバーとアイアンでは胸の位置関係が逆になる
まずトップを比較してみましょう。スポーツボックスのデータ項目「CHEST SWAY」は、胸がアドレスの位置から左右にどれだけ移動したか、「PELVIS SWAY」は骨盤がアドレスの位置から左右にどれだけ移動したか、を表しますが、シャウフェレはドライバーで胸がマイナス2.2cm(右)、アイアンで胸がプラス3.1cm(左)と、ドライバーとアイアンで胸の左右の動きが逆になっていることがわかります。
この特徴はインパクトでも同様で、ドライバーはインパクトでマイナス0.3cm(右)、アイアンはプラス9.3cm(左)と、「ドライバーは右、アイアンは左」の胸の位置関係です。一方で骨盤のデータはトップでいずれもプラス1.3cm(左)、インパクトではドライバー、アイアンともに10cm以上、骨盤が左にスライドしているのがわかります。なぜ、ドライバーとアイアンで胸の位置だけが逆転するのでしょうか?