1日から師走、土塀に薦 金沢・長町武家屋敷跡
●金沢の冬支度、観光客見守る 30日の石川県内は気圧の谷や寒気の影響を受け、曇りや雨となり、正午までの最高気温は金沢、輪島とも10・7度だった。金沢市の長町武家屋敷跡では、土塀を雪から守る「薦(こも)掛け」作業が始まり、師走入りを前に城下町の冬支度を整えた。 薦は稲わらで作られ、1枚の大きさは幅3・6メートル、高さ95センチ。石川県造園業協同組合の職人と金沢職人大学校の研修生ら約30人が手際よく土塀の腕木に薦を掛け、観光客が見守った。12月1日にも作業し、1・1キロにわたって計500枚を設置する。 ●1日も曇りや雨 大気の状態が不安定で、最大瞬間風速は羽咋で23・5メートル、かほくで23・3メートルを観測した。金沢地方気象台によると、1日の県内は曇りや雨となる見込み。