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F1バーチャル第6戦|“リアル”では中止となったモナコGPが“バーチャル”で開催、ラッセルが約40秒もの大差をつけ2連勝を飾る

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motorsport.com 日本版

 新型コロナウイルスによりレースができない期間を利用して開催されているF1バーチャルGP。その第6戦が行なわれ、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が後続に40秒近い大差をつけて2連勝を飾った。 【ギャラリー】美しきF1マシン:伝説のモナコGP&最後のホンダV12……セナが魅せたマクラーレンMP4/7A  今回舞台となったのはモンテカルロ市街地コース。新型コロナウイルスの影響で実際の2020年F1モナコGPは中止となったが、本来決勝日が行なわれる予定だった5月24日(日)に“バーチャルレース”として開催された。  今回も前戦ウィナーのラッセルをはじめ、アレックス・アルボン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)をはじめとした現役ドライバーがエントリーし、新たにバルテリ・ボッタス(メルセデス)とエステバン・オコン(ルノー)がメンバーに加わった。さらにシャルルの弟でF2バーチャルGPの開幕ラウンドを制したアーサー・ルクレールがフェラーリから参戦。ルクレール兄弟の活躍にも注目が集まった。  予選セッションは初めてウエットコンディションに。ここで速さを見せたのがピエトロ・フィッティパルディ(ハース)だった。路面上の水の量が少なくなり始めたタイミングでアタックし、1分22秒406をマーク。それまでのトップだったデビッド・シューマッハ(レーシングポイント)を0.6秒上回った。これに対し現役F1ドライバー勢も応戦。ただ、ラッセルが最後のアタックで果敢に攻めていき1分22秒820を記録し2番手に食い込んだが、結局はフィッティパルディがバーチャルGPで初のポールポジションを獲得した。  39周で争われた決勝レースは一転してドライコンディションとなった。今回はミディアムタイヤを装着して第1スティントに臨んだドライバーも多く、戦略が大きく分かれた。  ポールポジションのフィッティパルディは無難なスタートダッシュを決めるも、ターン1でトップを奪ったのはラッセル。彼はミディアムタイヤをチョイスしていたにも関わらず、ソフトタイヤを履く後続のライバルたちを1周目から引き離していく走りを見せた。  その後方ではルクレール兄弟が速さをみせた。1周目に弟のアーサーが2番手に上がると、3周目には兄シャルルも3番手にポジションアップ。2台のフェラーリがトップを快走するラッセルを追いかけた。しかし、この日のラッセルは全く相手を寄せ付けないペースで周回を重ねていき、8周目には2番手との差を3.2秒にまで広げていた。  ソフトタイヤを装着してスタートしていたフェラーリの2台は10周を迎える手前でピットインしミディアムタイヤで後半スティントに向かった。  ラッセルが順調にリードを広げていく中、レース中盤に際立つ走りを見せたのがアーサー・ルクレールだった。ピットアウト後もポジションを回復していき、3番手のランド・ノリス(マクラーレン)に接近。積極的に仕掛けていった。これに対しノリスも応戦し、15周目にはボー・リバージュからミラボーまでサイドバイサイドの状態を維持するバトルを展開した。  その後もふたりのバトルが続いたが18周目のターン1でアウト側から仕掛けたアーサーが行き場を失いウォールにヒット。何とか戦列に復帰したが7番手まで後退した。ノリスもターン1の接触を含めた複数回警告で3秒加算のペナルティが科された他、シャルル・ルクレールに隙を突かれて4番手に下がった。  シャルル・ルクレールは2番手を走るフィッティパルディを捉え25周目にパス。トップのラッセルを追いかけようとしたが、残り10周を切ったあたりからエステバン・グティエレス(メルセデス)に接近され、防戦一方の展開となった。グティエレスは2ストップ作戦を採用し、徐々にポジションを上げてきていた。  勢いに乗るグティエレスを何とか封じ込めていたシャルル・ルクレールだったが、残り2周のトンネル内で並びかけられた際に2台が交錯。シャルルは痛恨のスピンを喫してしまったが、何とか3番手で復帰を果たした。  さらに最終ラップに入るとアーサー・ルクレールとアルボンによる4番手争いが白熱。ターン1手前でアルボンがアウトから仕掛けサイド・バイ・サイドになると、その状態をヘアピンまでキープ。実際のモナコGPでは絶対に見られないバトルが繰り広げられた。最終的にはアルボンが先行し、4番手を手に入れた。  スタートからトップを走ったラッセルは22周目にピットストップを完了。レース中ほとんど公式映像に取り上げられる機会がないほどの独走劇で、2番手以下に39秒もの大差をつけ2連勝を飾った。2位にはグティエレス、3位にはシャルル・ルクレールが入った。またF1バーチャルGP初挑戦となったボッタスはなかなか上位に顔を出すことができず、11位でフィニッシュした。  実際のモナコGPではコース幅が狭いこともあり、オーバーテイクシーンはなかなか見られないが、今回のバーチャルレースでは各所でサイド・バイ・サイドのバトルが展開され、普段とは一味違うモナコGPとなった。

吉田知弘

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