食まち拠点整備で要望書 地元産優先など9項目 館山議会(千葉県)
館山市が公設民営で整備を予定している食のまちづくり拠点施設整備事業について、市議会は14日、館山産生産物の優先利用など9項目を盛り込んだ要望書を、金丸謙一市長に提出した。
同拠点施設は、「館山まるしぇ」が定期開催されている同市稲の市有地を中心とした敷地が予定地で、農水産物の直売や飲食、加工などができる道の駅として整備する計画。
昨年11月に実施方針を公表。令和5年度の開業を目指し、来月に設計、建設から運営までを担う民間事業者の公募開始を予定している。今回は公募を前に、市議会として協議した結果を要望書にまとめ、市長に検討を求めた。
要望は▽市地産地消推進条例にのっとり、拠点施設での物販、飲食などには館山産生産物の利用を優先▽市内事業者へ館山産生産物の提供を促し、地産地消を促進するための流通システムの構築▽産業、文化振興にも寄与する拠点施設の機能の多様化▽拠点施設の魅力アップに稲村城跡などの活用を図る――など9項目。
この日は、太田浩副議長、建設経済委員会の石井敏宏委員長が市長室を訪問し、金丸市長に要望書を手渡した。金丸市長は「要望の内容は市の思いと同じで心強い。要望を受け止めて、事業をしっかりと前に進めていきたい」と話した。
房日新聞