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生粋の長野っ子、三ツ井利也が見据えるB1の舞台(2)「東海大の同期たちとようやく同じ土俵に上がることができました」(Bリーグ・信州ブレイブウォリアーズ 三ツ井利也)

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バスケットボールスピリッツ

生粋の長野っ子、三ツ井利也が見据えるB1の舞台(1)「大学4年までプロか実業団か進路を迷っていました」(信州ブレイブウォリアーズ 三ツ井利也)より続く ── 特別指定で入った『大変なことしかなかったシーズン』を過ごしながら、三ツ井さんが心がけていたことはありますか? あのシーズンのゲームは最初の方はうまくいっているのに、終盤逆転されて負けるパターンが多かったと思います。相手の流れになったとき、こらえきれないでズルズル行ってしまうパターンです。それが続くと似たような状況になったとき、どこかで「また負けてしまうのかな」という思いがよぎる。思っているつもりはなくてもついそんなふうに考えてしまうんですね。それがチームの雰囲気にも出ていたような気がします。それに対し自分なりに思うことはいろいろあったんですが、特別指定で入ってまだ1、2か月の若造がしゃしゃり出て、諸先輩を前に語っていいものか、そういう迷いや葛藤がありました。 ── 葛藤しながら、やはり言えなかった? いえ、言いました。若造であっても試合に出してもらっている以上責任があると考えたので思ったことは言ってみようと決めたんです。でも、入ったばかりのやつがなに言ってんだみたいなムードが流れて、やっぱり出過ぎたことだったのかなあ、仕方ないのかなあと思いつつ、正直ちょっとつらい思いはありました。もう口で言うより自分なりに行動で示すしかないと思ったことを覚えています。 ── 翌年のルーキーシーズンも25勝35敗とふるいませんでしたが、次の2018-19シーズンは48勝12敗でB2優勝を果たします。この大躍進の要因はなんだと考えていますか? あのシーズンはヘッドコーチが変わり、メンバーも大幅に入れ替わりました。勝ちを知っているベテランや有力な若手が入ってきたことも大きいですが、なにより(勝久)マイケルヘッドコーチの存在が大きかったように思います。マイケルコーチが言われた「どんなときも現状に満足するな」の言葉がチームの旗印になったし、その旗の下でみんなが1つにまとまっていくのを感じました。「自分たちは現状に満足せずもっと向上していくんだ」という意識を全員が持って、そのためにはどうすべきかを追求していった結果があの成績につながったんだと思います。すごく手ごたえを感じました。 ── 戦っていても楽しかった? そうですね。やっぱり試合に勝つとうれしいし、楽しいです(笑)。相手がどんなことをやってきても対応できるよう練習を続けて、試合前には相手のディフェンスも全部想定していました。そのおかげでリーグの終盤は相手がどんなディフェンスを仕掛けてきてもあわてなかったし、落ち着いて対応できていたと思います。個人的にも「いろんな引き出しを身に付けることができてるな」という充実感がありました。 ── 言葉を変えれば「成長できているな」という手ごたえですか? そうだと思います。忘れられないのは熊本ヴォルターズとの試合で、アウェーだったんですが、残り0秒でうちが3点負けていたんです。で、タイムアップぎりぎりのところで僕が3ポイントシュートを打って、入らなかったけど相手のファウルでフリースローをもらったんです。 ── 残り0秒、3本決めれば延長戦になるわけですね。 はい。逆に1本でも落としたらその瞬間に試合終了です。 ── 舞台はアウェーだし、なんかドラマみたいですね。どんな心境でフリースローラインに立ったのですか? それが自分でもびっくりするほど無心だったんですよ。 ── 1本落としたらどうしようとか、そういうことは考えなかった? まったく考えませんでした。ほんとに変な緊張感もなかったし、ただシュートを打つことだけしか頭になかったです。

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