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捨てることで手に入れた今 壇蜜の堅実だけど幸せな生き方

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VOGUE GIRL

仕事に恋愛、結婚……、日々湧いて出てくる人生のお悩み。そんな今の自分と向き合うガールのために、人生の先輩からのメッセージ。今回は、妖艶な美しさと知性の中に、強さと唯一無二の個性を併せ持つ壇蜜さんが登場。20代、30代で得た経験を糧にしながら積み重ね、40歳を迎える今年、さらに輝きを増幅させる。壇蜜さんのこれまでの歩みから、“今”を自分らしく生きるヒントを探して。 爽やかな色香をまとって現れた壇蜜さん。今年40歳を迎えるとは思えない不思議な魅力を持つ彼女から発せられる言葉には、美しさと強い意志があり、今を生きる私たちも共鳴するスピリットが。彼女のこれまでをうかがう中で、自分と誠実に向き合うことで見える人生の楽しさが垣間見えた。

パートナーがいてもいなくても、頼らず生きていくために。

20代前半は、大学で教職課程を履修したり調理師免許の取得したり、さまざまなことを勉強していたという壇蜜さん。夢いっぱいの未来を描いていたかと思いきや、実はかなりシビアな目線で自身をみていたという。 「当時は就職氷河期で、正社員の道がままならない感じで……。どちらというと失敗したり、自分に向いてないことがわかったり、その逃げ道として資格という目に見えるものを追い求めていたような気がします。自分がちゃんと生きていけるという自信になるものがほしかったんです。パートナーがいてもいなくても、頼らずに自分の足で立って生きたいという気持ちがありました。その思いの源は、その時、好きだったのが女の子だったということ。もし、いろんなことがクリアになって彼女と一緒に生きていくことが叶ったら、年齢を重ねるにつれて社会からの目線が気になってしまうかもしれない。だからこそ、余計に自立したいと願っていたのだと思います」

生きるために、手放した楽しみや価値。

芸能活動をスタートさせたのが、29歳。加えて当時は、水商売と法医学教室での仕事を掛け持っていたそう。そのパワーは、どこからきていたのかをうかがうと……。 「ポディティブな感情で複数のお仕事をしていたというよりは、家賃に生活費、光熱費といった1人で暮らしていくためのお金を稼ぐということがとにかく優先事項。そのための芸能のお仕事だったので、携帯のコンテンツや露出度が高い撮影に対しても、引き受ける内容の垣根は低かったですね。周りからは充実しているように見えていたかもしれないですけど、とにかく必死でした。一番キツかったのは、水曜日から木曜日にかけて。水曜日はギリギリまで水商売のお仕事をして、木曜日は病院に行かなきゃいけないので朝がとにかく早いんですよ。けれど、もっと辛かったのは、12歳から18年間習い、師範の資格まで持っていた日本舞踊を手放したこと。毎日を一生懸命生きすぎて、現実主義に拍車がかかったのか、日本舞踊のお稽古をしていても実が入らなくなってしまったんです。今、ここに楽しみを見出せないし、情熱もないと思って……。自分の趣味とか楽しいと思う事にはもうお金をかけられないと。価値観を成長させて前に進もうとした結果、捨てなきゃいけないし、手放さなきゃいけないものがいくつかあって、その1つが、日本舞踊や恋愛、自分が楽しいと思うことだった。生きるためには、全部を持っていけなくて荷物を整理したという感じですね」 生きるため、そして前に進むために、自分の中にある大切なものを整理し、最終的には芸能の仕事1本に絞る道を選んだ32歳。実は、他の道への迷いもあって……。 「このまま病院にいれば、検査技師の資格がとれて病院で雇ってもらうこともできるし、銀座のお店でチーママにもなれるかも。芸能以外の仕事でのステップアップは、自分の中で想像ができていました。それでも今の仕事を選んだのは、活動3年目にちょうど状況が変わってきたから。テレビや映画の出演が増えて、雑誌が売れていますと言っていただけることが重なった。求められて、もう戻ることができなくなったんです」

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