オオカミデザイン、刺繍入り 都内の変わり種「御朱印」2選
全国にある神社や寺院の大半で授与されている御朱印。そもそも御朱印とは写経を奉納した証とされるが、今日では参拝した足跡を残すという意味合いが強い。中でも正月限定には、ひときわ注目が集まる。その中から、一風変わった種御朱印を紹介する。 【写真6枚】上半身を高く保つ顔よりも太い両前脚の、御岳山の狛犬。バックには真っ赤な本堂。他、オオカミの御朱印のアップや阿佐ヶ谷神明宮の宝船の御朱印など
◆大口真神社(おおぐちまかみしゃ、武蔵御嶽神社摂社)東京都青梅市御岳山176 【朱印料】500円 【頒布期間】1月3日のみ 【授与方法】コロナ対策のため2021年は書き置き 大口真神社の祭神である大口真神は、狼を神格化したもの。江戸時代から、病魔、盗難、火難除けの守護神として信仰されている。 御朱印も、絶滅したとされるニホンオオカミが描かれた、珍しいもの。直筆で書かれた書き置きを授与。大口真神は「おいぬさま」とも呼ばれ、「老いぬ」に通じることから、長寿の神としても信仰を集める。大口真神社祭が行なわれる日に授与される。1月3日以外の授与は、5月15日と9月29日の2日のみ。 ■撮影/内海裕之
◆阿佐ヶ谷神明宮 東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-25-5 【初穂料】1000円(1枚) 【頒布期間】なくなり次第終了 【授与方法】書き置き 日本の伝統技術である美濃和紙と繊細な刺繍を重ね合わせた「大和がさね」で作られた特別御朱印。全国的にも珍しい刺繍入りのもので、「宝船」と「扇」の2種類のデザインがある。「大和がさね」で作られた正月限定御朱印は、金色の糸が多く用いられ、刺繍部分の立体的な厚みがほかにないレア感を醸し出す。 人気の高い御朱印であるため、早々になくなることも多い。新型コロナ感染拡大を防ぐため、郵送頒布にも対応している。 撮影/佐藤敏和 ※週刊ポスト2021年1月1・8日号