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好調が続けば自己記録更新も? 菅野智之は完封数をどこまで伸ばせるか

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 今シーズンの巨人はチーム防御率が3.44で12球団トップ。その巨人投手陣を支えているのが菅野智之だ。昨年は腰痛の影響で終盤に失速したが、今シーズンは異例のスケジュールをものともしない活躍を見せており、なんと球団記録を更新する開幕6連勝を達成。そんな菅野の注目すべき記録の一つが「完封勝利数」だ。今回は、菅野の完封勝利数にフォーカスを当ててみた。

現役で最も「完封勝利」する可能性が高い菅野

「完封勝利」というのは「1試合を投げ切って相手に得点を許さず勝利すること」だ。そもそも完封勝利はそう簡単なものではなく、現役最多を達成している日本ハム・金子弌大も356登板で完封勝利は21回しか挙げていない。  さらに投手の分業が以前よりもはっきりと行われ、また投手のコンディションを考慮して長く投げさせない傾向にある現在では、完投することが少なくなるため、完封勝利の機会はより少なくなる。例えば、2019年シーズンはセ・リーグで最多がDeNAの今永昇太の3回、パ・リーグはソフトバンクの千賀滉大の2回が最多だった。  菅野も昨シーズンは1度しか完封勝利を記録していないが、自身2度目となる沢村賞を受賞した2018年は、なんと8回もの完封勝利を達成している。1シーズン8回はNPB記録の19回(1942年の野口二郎と1943年の藤本英雄)には及ばないが、実は平成以降では最多の数字なのだ。  年に1度も完封勝利が挙げられない先発投手も多い中、菅野は入団1年目、2年目以外はすべての年で完封勝利を記録。通算完封勝利数は現役2位の19回だが、トップの金子は356登板で21完封勝利なのと比べ、菅野は183試合と約半分の登板数で19回。さすがにスタルヒンが記録した歴代最多の通算83完封勝利には届かないだろうが、今後の成績次第では歴代上位に入るほどの数字を残すだろう。  今シーズンの菅野は7試合に登板してすでに2度完封勝利を記録。残り試合から計算すると、今シーズンはあと15~20試合程度登板機会が訪れることになるが、順調なら自己最多の8完封勝利に並ぶ、もしくは上回る可能性もある。  また、今シーズンの完封勝利は2度とも中日相手にホームとビジターで挙げており、2018年に8度記録した際も、そのうち2回は中日相手だった。今シーズン、巨人は中日とすでに6回対戦しており、残りは18試合。ローテーション次第ではあるものの、中日相手に登板する機会は今後も訪れる可能性が高く、「中日相手だと完封しやすい」のであれば、完封数はさらに伸びるだろう(中日ファンとしてはたまったものではないが……)。  今回は菅野の「完封勝利数」にフォーカスを当ててみたが、こうして数字をまとめてみると、あらためてその「すごさ」が実感できる。今年は新型コロナの影響でコンディション調整が難しいシーズンとなったが、現役最高投手はその逆境に負けることなく球団記録の6連勝を記録。この調子を維持し、完封勝利数の自己記録更新を期待したい。 文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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