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【特集】「オンライン授業」“第2波“にむけ備えは?現場は悲鳴「時間がない」

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読売テレビ

今春、新型コロナウイルスによる一斉休校で脚光を浴びたオンライン授業。感染“第2波”対策に加えて不登校児への支援などに期待が集まる一方、学校再開後の現場では活用・研究が止まるケースも。教師たちが感染防止に加えて“遅れの取り戻し”に手一杯なためで、自治体や学校ごとに「温度差」があるのも事実だ。政府は3年後の「一人1台」の端末配布を目指すが、現場の受け入れ態勢が追い付かない現状が浮かび上がる。

オンライン授業の現場は休校中…

先生「植物の発芽に必要な条件は…」 児童「空気!」 先生「正解 みんなよう覚えとるやん」  兵庫県淡路市立北淡小学校5年1組の教室で5月下旬、同校初となるオンライン授業が試験的に行われた。初回は児童一人一人の表情が分かるように、15分の授業を3グループに分けて実施。担任の吉岡幸広主幹教諭(48)が算数や理科、国語の自習課題の一部をフォローした。各家庭との通信環境は良好で授業はスムーズに進行したが、内容は当初予定の半分もできなかった。タブレットの終了ボタンをタップするや否や吉岡教諭は本音をのぞかせた。 「あ~疲れる。普通の授業の方がええわ」  「オンラインで(本格的な)授業を『やれ』と言われればできることは分かったが、子どもの反応が見えない。子ども同士が意見を述べ合い、そこに教師が参画して教室全体で理解を深めていくような対面授業の“空気感”をオンラインでどこまで再現できるのか…」との疑問も沸いたという。  今回は試行的な取り組みのため自主参加だった。参加率は6割弱。吉岡教諭は植物の成育など「季節感」が学習の鍵となる理科を中心に、YouTubeで自作の動画も配信したが、こちらも視聴回数は半数程度。「親が共働きなどの(自宅に一人でいる)子どもたちの参加率が低かったのではないか」と分析する。

実施できたのは全国1割程度か

淡路市教育委員会は2012年からタブレット端末を活用した授業の研究を開始。18年度には市内の小学4年生から中学3年生の全員、約2000人分の端末を確保した。一斉休校後の調査では自宅に通信環境が整っていない生徒が約100人いたが、Wi-Fi端末を無償貸与することで5月中旬にはオンライン授業を行える環境が整った。今年度中には小学1年から小学3年生の端末も確保できる見込みで、以前からタブレット端末の活用に関心を持ってきたことがコロナ禍で奏功した。

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