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なぜ20歳の若者に100万ドル近い取引ができたのか…株取引アプリのユーザーが損失を苦に自殺

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BUSINESS INSIDER JAPAN

6月12日、株取引アプリ、ロビンフッドのユーザーが自殺した。その理由はアプリの不具合だったと遺族は述べた。 20歳のアレクサンダー・カーンズさんは、オプション取引でアプリ上の残高が大きくマイナスになっているのを目にしたと見られている。 遺族は、なぜこのようなことが起こったのか、また、今後このようなことを防ぐためにどうするのかについて、ロビンフッドからの回答を望んでいると述べた。 ロビンフッドは、遺族に連絡を取り、プラットフォームを「改善していくことを約束」したと述べた。 ネブラスカ大学に通う20歳の学生が、人気の株取引アプリ、ロビンフッド(Robinhood)のアカウントで残高が大きくマイナスを示した後に自殺をした、と遺族は述べ、同社からの説明を望んでいると付け加えた。 アレクサンダー・カーンズ(Alexander Kearns)さんは6月12日、自らの命を絶った。遺族代表のビル・ブリュースター(Bill Brewster)さんは、 Business Insiderにカーンズさんの死を認めた。 これを最初に報じたのはフォーブス(Forbes)で、ブリュースターさんによる、マイナス73万ドル(約7800万円)を示したカーンズさんのアカウントのスクリーンショットを載せたツイートを掲載した。ブリュースターさんはインタビューで、この残高にユーザーの実際の資産価値や負債額は反映されていないことを確認したと述べた。残高がマイナスだったのは、オプション取引の複雑さが原因である可能性が高い。オプション取引は決済日までは暫定の残高が表示される。 自殺は複雑だ。その背後にある理由が明らかになるとは限らない。心の病やトラウマとなる経験といった危険因子もあり、自殺を考えている人は警告を出していることが多い。自殺願望を克服し、うまく対応するための治療は可能だ。 金融アナリストであるブリュースターさんによると、カーンズさんは自分のような若者がなぜこれほど多額の取引ができたか、株やオプション購入のための融資を受けることができたのか、と問うメモを残していたという。 ロビンフッドはBusiness Insiderに対し、プライバシー保護の観点からアカウントの詳細について述べることはないと語った。 「ロビンフッドの全員が、このつらいニュースを聞き、深い悲しみの中にいる。週末には遺族に会い、お悔やみを述べた」と同社は述べた。 ブリュースターさんは、同社が連絡をくれ、「幹部クラスの」社員と話をさせてくれたことを評価した。だが、残高がそもそもどのように表示されていたのか、そして、ロビンフッドが今後、同様のことをどのように回避するつもりなのか知りたかった、とも述べた。 「この話は語られなければならない。そして、彼らは質問に答える必要がある」と彼はBusiness Insiderに語った。 「ロビンフッドはミレニアル世代に対して、信頼して投資をしてほしいと言っているが、私から見ると投資をゲームに変えているのではないかと思う。基本的な設計上の欠陥について考えていない。他人のお金への責任を感じるのであれば、何の警告も、きちんとしたサポートもなしに、残高がマイナスになるようなことはしないだろう」 ロビンフッドは、手数料無料の株取引を普及させた最初の企業で、最近の資金調達ラウンドでは80億ドル(約8549億6000万円)以上の価値となっている。資格要件を満たすユーザーは、申し込めばオプション取引を行うことができるようになる。オプション取引は、一定期間内に一定の価格で株式を売買する権利(義務ではない)を売買する、本質的にリスクの高い投資だ。 「我々は絶えず、プラットフォームの改善とオプションの見直しに尽力し、変更が必要かどうか判断している」とロビンフッドは述べている。 [原文:A 20-year-old college student killed himself after seeing a negative $730,000 balance in his Robinhood account, his family says] (翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

Graham Rapier

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