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ワンオペに怒り心頭だった妻が「大黒柱」になって起きたこと。漫画家・田房永子に聞く夫婦

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BUSINESS INSIDER JAPAN

“お父さん”ってラクすぎるー!!

『大黒柱妻の日常』には、子育てや共働きの「あるある」があふれている。 保育園のお迎え帰りの子連れで買い物は、駄々こねたり、高いところに登ったり飛び降りたりする子どもの相手、顔を合わせたらママ友との社交など、いくつものタスクが含まれる。 子どもにご飯を食べさせると一言で言っても、すんなりなど行かない。2歳児ならば食べ物やお椀をテーブルから放り投げる。その片付けや盛り直しも「ご飯の時間」だ。 子育てのあるあるや日常のちょっとした心の動きを描けば、田房さんのリアリティーはピカイチだ。 主人公「ふさ子」はそんな7年間のワンオペの育児から「大黒柱」を夫と交代(なぜ交代したのか、詳しい経緯はまだ連載では描かれていない)。 夫が家事育児の主体者となり、「お迎えに行かなくていい夜が楽しすぎる」と感じるように。ふさこ自身は目一杯仕事ができて、育児は帰って寝かしつけだけすればいい状態に「“お父さん”ってラクすぎるー!!」と快哉を叫ぶ。 しかし、それと同時に大黒柱側になった途端、かつて怒りを持っていた男性側の振る舞いに自分が重なるようになるのだ。 夫に子どもを任せて「仕事し放題」になると、ついつい帰りが遅くなり、待っている夫に謝るはめに。ワンオペのつらさは分かっているのに、「次はもっと早く帰る」が守れない。仕事から帰って、夫と子どもたちがじゃれあっている時、仕事から帰った自分が所在無げになっている──。 「立場」が逆転することで、「社会的に押し付けられる役割」によって生まれる、行動や意識というものに、作品はフォーカスしていく。 これは、共働きで小学生と保育園児のきょうだいを育てている、田房さんの実体験なのか。 「一度、大黒柱妻になった時期に『こんなに景色が変わるんだ」という衝撃がありました。今回は、自分の体験や大黒柱妻たちから聞いた話をもとに、フィクション漫画として描いています。ノンフィクションだと『田房さんだからこうなんだ』と、特別なケースとして読まれてしまって、意図が伝わりにくいので」

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