今は苦しくても…“コロナ後”観光客誘致へ ロシア人ライターが北海道観光を発信
北海道放送(株)
新型コロナウイルスの収束後に海外からの観光客を呼び込もうと、道内に住む「外国人の目」を通して魅力を発信する「アフターコロナ」の取り組みが始まっています。 マグロの赤身に…ホッケの開き。札幌市中央区の「さっぽろ朝市」です。 市場の人たちとやりとりするのは、札幌に住むロシア人ライターのオリガ・シェルバコワさんです。 「これすごい!これもタラバガニですか?」(オリガ・シェルバコワさん) 「花咲ガニ!」(店の人) 「花咲?大きいね」(オリガ・シェルバコワさん) 「なかなかないですよね。こういう大きいの」(店の人) 「こんなに大きくておいしいんですか?」(オリガ・シェルバコワさん) 札幌在住20年。流ちょうな日本語で観光地としての魅力を引き出します。 彼女に取材を依頼したのは国交省の北海道運輸局。コロナ後、海外からの観光客誘致をにらみ、北海道観光の見どころを海外のメディア向けに発信する取り組みです。 今回、ロシアへ情報発信をするきっかけは、2年前(2019年)の日ロ首脳会談。お互いの国の訪問者数を、2023年までに、あわせて40万人にするのが目標です。 その前の年には、新千歳空港とウラジオストクを結ぶ直行便が就航。新たな観光需要をロシアから呼び込もうとしていた矢先のコロナ禍でした。 「非常に可能性を秘めている路線だったので、一刻も早く(観光需要を)戻して、訪日、あるいは来道するロシア人の方を多くお迎えしたい」(北海道運輸局国際観光課・村上浩之課長) シェルバコワさんは、ロシア人から見て北海道観光の潜在的な需要は高いと感じています。 「こういう、ふだん見られないようなところを(ツアーなどに)組み込めればとてもいいなと思います…札幌から離れなくても日本を楽しめるような、文化に接触できるようなところを増やしたい」(オリガ・シェルバコワさん) 「コロナさえ収まれば(客は)かなり戻ってくると思う…情報を発信したら皆さん来るんじゃないですか」(すし店の店主) 今回、4日間の日程で札幌や留寿都村を回ったシェルバコワさん。温泉やシメパフェなどの取材もあわせて、ロシアの複数のウェブメディアに発信することにしています。 2月12日(金)「今日ドキッ!」午後5時台
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