15試合中14試合でスタメン

パルマの正守護神として奮闘する鈴木。(C)Getty Images

　日本代表守護神の鈴木彩艶は、今季から所属するパルマで着実に経験を積んでいる。 　GK大国とも言われるイタリアに挑戦した鈴木は、開幕からレギュラーの座を確保。飛び出しの判断ミスから失点を招く場面や、セリエA第３節ナポリ戦で退場となったことで批判も浴びたが、ファビオ・ペッキア監督からの信頼は厚い。 【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開！ 　22歳の若き守護神は、出場停止だったウディネーゼ戦を除き、15試合中14試合でスタメンに名を連ねている。精度の高いキックを駆使した攻撃参加や、鋭い反応で決定的なシュートを止める好セーブに賛辞が寄せられてきた。 　44歳でピッチに立ち、セリエAの最年長出場記録をつくった元GKのマルコ・バロッタは、かつてパルマにも在籍したOBだ。パルマ専門サイト『Parma Live』によると、そのバロッタが『12 TvParma』で鈴木に言及している。 　バロッタは「加入してから最初のころは少し彼に対して迷いがあった。日本人守護神がセリエAを戦ったことはなかったしね。だが、GKがデリケートな役割であることは間違いない。だから、どんな選択をしても、クラブが適切にしっかりと考えたはずなんだ。そしてスズキはうまくやっており、サプライズとなった」と話した。 「もっと成長しなければいけないことは間違いないが、若いからそれが可能なだけの余地がある。フィジカルのクオリティは素晴らしい。近くで見ると大きくて、堂々としているんだ。ゴールマウスに立つと優秀だが、技術面や飛び出しに関しては向上しなければならない。だけど若いから、あらゆることで成長が必要なのは当然だ」 　かつてマンチェスター・ユナイテッドからも誘われた鈴木は、イタリアの地でさらなる飛躍を目指す。まずは現在13位のパルマをセリエA残留に導きたい。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部