高齢者が困るトラブル第1位は「アダルトサイト」…「年を取ると性的な興味がなくなる」の大誤解
■「最近どう?」より効果的な質問 例えば週に1回、日曜日の夜8時に電話する、という具合に決めておくのはどうでしょうか。すると親も「そろそろ電話が来る時間だな」と分かってくるので、お風呂に入っていて出られなかった、という行き違いも避けられます。 せっかく電話をするのなら、要件だけで済まさずに、あえて雑談をちょっとだけ混ぜてみてください。「最近どう?」というあいまいな質問だと答えにくいので、「食事はちゃんと食べてる?」「最近よく眠れてる?」などと聞けば、こちらが心配していることもしっかりと伝わります。 本当はあまり食べられていなくても、眠れていなくても、なかなか正直に言ってくれないということもあるでしょう。それでも、あなたを気にかけているという気持ちは伝わります。 また、独居になったとたんに地域で孤立してしまうことを防ぐために、近隣のカルチャーセンターやジム、音楽教室など、ある程度人とコミュニケーションをとる場を持っておけるとよいでしょう。 本当は「親しい友人を作って」と言いたいところですが、人と深い関係を作ることはなかなか難しいものです。カルチャーセンターやジムなどのように有料の場であれば比較的気が楽ですし、参加している人の興味・関心も似ているので入っていきやすいというメリットがあります。ぜひ検討してみてください。 ---------- 平松 類(ひらまつ・るい) 眼科医 医学博士 愛知県田原市生まれ。二本松眼科病院副院長。「あさイチ」、「ジョブチューン」、「バイキング」、「林修の今でしょ! 講座」、「主治医が見つかる診療所」、「生島ヒロシのおはよう一直線」、「読売新聞」、「日本経済新聞」、「毎日新聞」、「週刊文春」、「週刊現代」、「文藝春秋」、「女性セブン」などでコメント・出演・執筆等を行う。Yahoo!ニュースの眼科医としては唯一の公式コメンテーター。YouTubeチャンネル「眼科医平松類」は20万人以上の登録者数で、最新情報を発信中。著書は『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書』(SBクリエイティブ)、『老眼のウソ』『その白内障手術、待った!』(時事通信出版局)、『自分でできる!人生が変わる緑内障の新常識』(ライフサイエンス出版)など多数。 ----------
眼科医 医学博士 平松 類