「グロージャンからあの事故の原因を尋ねられた」とハースF1のボス
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、ロマン・グロージャンが今季のF1最終戦アブダビGP(13日決勝)に出場できるかどうかはまだ分からないと示唆した。 先週末に行われた第15戦バーレーンGP決勝で大クラッシュから奇跡的に生還したグロージャンだが、火曜日(1日)には退院できるのではないかと伝えられていたものの、結局その日に病院を後にすることはできず、両手、足、膝に負った火傷に対して病院での治療が続けられているようだ。 今週末に同じバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウターコースで開催される第16戦サヒールGP(6日決勝)にはグロージャンの代役としてリザーブドライバーのピエトロ・フィッティパルディが出走することになっている。 だが、シュタイナーはグロージャンがアブダビで行われる最終戦で走りたいと思っているのは確かだと認め、次のように語った。 「私は彼にこう言ったんだ。『回復したらアブダビでのレース前の月曜か火曜にまた話をしよう』とね」 「医師たちは彼の火傷に何らかの処置をしていると言っていたが、それが具体的にどういうことなのかは私には分からない。医師たちは間違いなくすごく満足しているよ」 「医師たちによれば、こういう火傷を負ったロマンにとって最善の居場所は病院だということだ」 そう補足したシュタイナーは、グロージャンがあのクラッシュがどうして起きたのかを自分に尋ねてきたと明かし、次のように続けた。 「彼はどうやってクルマから脱出したのかを非常にはっきりと覚えているし、彼には常に意識があった。だが、彼はどうしてあの事故が起きたのかを私に聞いてきたんだ」 「私は、彼が右に動いた際にクビアト(アルファタウリ)のマシンにぶつかっていたのだと教えたんだ。そうしたら彼は『僕には彼が見えなかった』と言っていたよ」 55歳のシュタイナーは次のように付け加えている。 「今病院にいるドライバー(グロージャン)は精神的には非常に安定していると思うし、最後のレースに出るために力の限り頑張ることは分かっているよ」