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親の体罰禁止に法改正! それでも根強い、しつけという名の「体罰」10の迷信

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◆いまだに勘違いされている体罰の位置づけ

日本では、最近の相次ぐ虐待事件を受け、2020年4月に法改正が行われ、家庭での体罰が全面禁止となりました。ただ、それに戸惑う家庭もあり、その背景には、今なお根強い、「痛い思いをすれば学ぶだろう」という発想があるようです。オーストラリアの研究データとともに、いまだ根強い「体罰への迷信」についてお伝えしていきます。 定義があいまいで、家庭ごとに多種多様なのが、「しつけ」。私がふだん受ける育児相談で持ちかけられる悩みは、多かれ少なかれ「しつけ関連」のことがほとんどです。子どもを導くことの難しさをひしひしと感じています。 最近の相次ぐ虐待事件も、やはり事の発端は「しつけがうまくいかない」というケースがほとんどです。体罰を「しつけの一環」と位置づけていると、子どもが言うことを聞くまで力を加えるため、当然エスカレートし、虐待へとつながるのです。 海外ではすでに家庭での体罰を禁止している国が数多くある中、日本はずっとこれまで、「親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる」という民法のもとに置かれていました。 しかし、昨今の虐待事件の増加を受け、2020年4月、ついに児童福祉法と児童虐待の防止等に関する法律において、親による体罰の禁止が明記されたのです。しつけと称しても体罰はダメということです。 しかし、この法改正は、「ではどうやってしつけをすればいいのか?」という戸惑いももたらしているようです。 しつけに強い力は必要なのでしょうか。この記事では、オーストラリアで発表された「体罰にまつわる10の迷信」にフォーカスし、いまだに勘違いされている「しつけとは何か」についてお伝えしていきます。

◆体罰の禁止が法律で定められている国は、すでに60カ国

「Global Initiative to End All Corporal Punishment of Children」のサイトによると、子どもへの体罰を、法律で禁止している国は2020年7月までに、世界で60か国。これは家庭内での体罰も含んでいます。 サイト内には、体罰禁止が法律化された年度ごとに国名が書かれているのですが、子育て先進国の北欧が1970年代にまず着手、その後、ヨーロッパ、そして全世界へと広がっているのが分かります。 最近では、2019年にフランス、そして2020年に日本が加わりました。でもよく見ると、アメリカ、カナダ、ロシア、イギリス、イタリア、オーストラリアなど、主要国でも未整備のところがまだたくさんあるのです。その背景には何があるのでしょうか?

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