武豊が史上初の〝50代〟ダービージョッキーに! オークス発走が大幅遅れ【JRA上半期重大ニュース(下)】
早いもので今月から中央競馬も後半戦に突入。3日のGⅢ・CBC賞では、3歳牝馬テイエムスパーダとコンビを組んだ新人騎手の今村聖奈(18=栗東・寺島)が重賞初騎乗初制覇の偉業を日本レコードのおまけ付きで成し遂げた。毎週、激しいレースが繰り広げられるのが競馬界の常。下半期の競馬を楽しみ尽くすためにも、2022年上半期に起こった重大トピックスを独自にまとめた(全3回中最終回)。
武豊が史上初の50代ダービー優勝騎手に
5月29日に行われた第89回・日本ダービーは武豊騎乗のドウデュースが優勝。 2013年キズナ以来のダービー制覇となった武豊は自身の持っていた最多記録を更新するダービー6勝目をマーク。20代、30代、40代、50代でのダービー制覇も成し遂げ、史上初の50代でのダービー優勝騎手となった。衰えを知らぬ鉄人・武豊だけに60代でのダービー制覇も期待できる?
オークス発走時間が大幅遅れ
5月22日のオークスのレース前、ゲート裏でサウンドビバーチェが他馬に蹴られて放馬するアクシデントが発生。馬をつかまえ、ゲート裏に戻っての馬体検査に時間を要し、発走時間が15分遅れた。15分の遅れは1984年のグレード制導入以降では最長。 これに伴い、一部民放ではレース中にCMに切り替わり、最後まで中継できない事態も発生。SNS上では悲鳴や非難の声が続々上がった。
オジュウチョウサンが中山グランドジャンプ6度目V
障害の絶対王者として君臨するオジュウチョウサン(牡11・和田郎)が4月16日のJ・GⅠ中山グランドジャンプを制覇。同レース6度目の勝利を手にした。 昨年の中山GJでは5着。今年初戦の阪神スプリングジャンプも3着に敗れ、そのハードル力に陰りも見えてきたが…。やはり百戦錬磨の障害王。本番の舞台ではキャリアの違いを見せてキッチリと巻き返してきた。 これで自身の記録を更新するJ・GⅠ9勝目。J重賞15勝目、7年連続重賞勝ち、11歳でのJRA重賞勝ちは史上初…勝つたびに記録を塗り替えるレジェンドがどこまで記録を伸ばすのか。今後も目を離せない。
蛯名正義厩舎が開業
34年の騎手生活を終えて調教師へと転身した蛯名正義調教師(53=美浦)が3月1日から厩舎を開業した。 5月8日の東京競馬7Rをバニシングポイントで勝利し、JRA通算19戦目で初勝利をマーク。さらに、同15日には騎手時代の同期でライバルの武豊とのコンビ(ダイナストーン)で勝ち、ファンも拍手で祝福した。
東スポ競馬編集部