混迷が続くランバンの新体制 ラグジュアリー業界25年のベテランが加わる
中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)傘下のランバン(LANVIN)は、新たなデピュティー・ジェネラル・マネジャーにアルノー・バザン(Arnaud Bazin)を任命した。 【画像】混迷が続くランバンの新体制 ラグジュアリー業界25年のベテランが加わる
同氏は2019年11月にランバンに加わったグレース・チャオ(Grace Zhao)=アジア太平洋地域事業デピュティー・ジェネラル・マネジャーと共に、ブランドのグローバル戦略の策定などを担当する。
ジョアン・チェン(Joann Cheng)=フォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP)会長兼ランバン会長は、「アルノーがランバンに加わったことを大変うれしく思っている。グレースの手腕によってアジア太平洋地域事業が大幅に伸びており、アルノーは世界的な成長を実現する2つ目の“エンジン”として活躍してくれるだろう」と語った。
バザン新デピュティー・ジェネラル・マネジャーは、「『ランバン』はフランスの歴史的遺産ともいえるブランドの一つであり、(19年1月に就任した)ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)=アーティスティック・ディレクターの下で新たな章が始まったところだ。『ランバン』にはブランドとして多くの強みや高い将来性があると確信しており、その開発チームを率いることができてうれしく思う」と述べた。
同氏はラグジュアリー業界において25年以上にわたる経験があり、前職はヴェルサーチェ(VERSACE)のコレクション・マーチャンダイジング担当シニア・バイス・プレジデントだった。それ以前にはクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)でレザーグッズ、アクセサリー、シューズ部門のマネジング・ディレクターを6年間務めたほか、シャネル(CHANEL)でレザーグッズのマーケティングや商品開発に携わった後にファッション部門のマーチャンダイジング・ディレクターを務めた。またエルメス(HERMES)、カッシーナ(CASSINA)、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)などで経験を積んでいる。