<Lezel>「まほあく」OP「未完成ランデヴー」制作秘話 “END LESS”の思いを込めて
レコーディングでは、挑戦もあったという。
「きれいすぎても違うし、可愛すぎても違うというイメージがあったので、細すぎず、でも太くなったり、いかつくなりすぎないように、狭いストライクゾーンの真ん中を行くような、綱渡りをしているイメージで歌いました。今まで歌っているオリジナルの曲にはあまりないような表現をしていて、ほかの楽曲ではパワフルにがなったり、高い音で強い歌い方をすることが多いのですが、今回は淡くふわふわとしたイメージで歌いました。その中に、私がよく歌っているような、小刻みなスタッカートで歯切れのいい軽快な雰囲気も入れました。ただ淡くだけとか、ウイスパーっぽく歌うと、のっぺりと聞こえて、私の中の解釈とは不一致だったので、解釈と一致させていくために試行錯誤しました」
◇最終回に涙 「みんなの中で続いていく」
アニメの最終回では、Bパートの終盤でエンディングテーマとクレジットが流れ、その後にOP「未完成ランデヴー」が流れる中、ミラや白夜たちの日常が描かれた。最後に“END LESS”というメッセージで締めくくられるというラストシーンも話題になった。Lezelさんも最終回には「鳥肌が立った」と振り返る。
「最終回でそんな演出になるとは知らなくて。最終回はオープニングで『未完成ランデヴー』が流れないんだ、さみしいなと思って。ただ、エンディングのミラと白夜の歌も可愛いし、それで締めくくるんだなと思っていたら、エンディングが終わった後に、『未完成ランデヴー』が流れ出して、うわっ!と声が漏れました。曲が流れる中、キャラクターたちの会話があって、『未完成ランデヴー』の終わり方ってこういう感じなんだ。歌詞でも『エンドロールはいらないから』と言っているから、なるほど、エンドロールじゃないなと思って感動しました」
「END LESS」のメッセージには、思わず涙がこぼれたという。
「最後に『END LESS』というメッセージを見た時は、鳥肌が立って。涙がこぼれるわ、鳥肌立つわで、しばらくテレビの前から動けなかったです。このままエンドはないし、みんなの中で続いていく、彼らはずっとこの公園で待ち合わせをしているんだ、確かに“ランデヴー”ポイントだよねって。自分の楽曲が伏線になっているように見えるのも相まって、またぞわっとしましたね」