67歳でのデビューに向けて着々と準備が進んでいる…森永卓郎さんが残りの人生をかける意外すぎるジャンル
■歌人として生きていきたい まったく知られていないが、私は歌人もしている。 あるテレビ番組で女流歌人と共演したのがきっかけで歌を詠むことに目覚めたのだ。普段、経済というギラギラした分野で仕事をしていた私は、女流歌人との会話を通じて彼女の瑞々しい感性に強く惹かれた。 季節の香り、子供の元気な声、空の色、人の儚さ……。そんなことは考えたこともなかった私にとって、彼女との出会いは衝撃的だった。女流歌人の歌に感動した私は、次の瞬間、自分も歌人になりたいと思った。 それからというもの、折に触れて歌を詠むようになったが、誰も相手にしてくれなかった。しかし2018年にNHKの短歌の番組にゲストとして呼ばれたのだ。歌人デビューの絶好のチャンスを逃す手はないと、私は前のめりになって司会者に「歌人として生きていきたいんですけど」と打ち明けた。 だが司会者に「森永さん、いま短歌の世界で、短歌でご飯が食べられているのは、俵万智さん一人しかいないんですよ」と言われた。 だからいま私は二人目を目指している。『プレバト‼』という番組で夏井いつき先生のファンになって以来、俳句にもハマっている。 『プレバト‼』に出て夏井先生への恋の句を書いて先生の逆鱗に触れ、笑いを取るというプランを練っているが、未だにお呼びがかからない。 ■名前の中に「エロ」があるパッとしない落語家に 落語家としては笑福亭呂光という立派な名前を持っている。 ニッポン放送の笑福亭鶴光師匠の番組に、私が2003年の半年間レギュラー出演していた『ショウアップナイターニュース』というラジオ番組の宣伝のために押しかけた時、師匠から「アスパラガスとかけてなんと解く」となぞかけを出題された。私は咄嗟に「乳頭と解きます」と答えた。 その心は「マヨネーズをかけると美味しく食べられます」。これが師匠に気に入られ、なんと私は弟子入りを許されたのだ。 「乳頭なぞかけ」を得意技としていることから笑福亭呂光。ショウフクテエロコウと名前の中に「エロ」がある。しかし残念ながら「乳頭なぞかけ」のニーズは低く、ラジオ番組のイベントで時折披露するだけで、落語家としての活動はパッとしない。