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山本千尋、挑戦だった「等身大」 香取慎吾や佐藤二朗から学んだ役者の心得:インタビュー

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 女優の山本千尋が、香取慎吾主演×三谷幸喜脚本のAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』(9月18日配信開始)に出演する。奇想天外な行動を取る舎人真一(演・香取慎吾)を、壁穴から覗き見てひっそりと楽しむ隣人・粕谷次郎(演・佐藤二朗)の娘・あかねを演じる。世界ジュニア武術選手権大会で2度の優勝経験がある山本。これまでは武術を生かした役柄が多かったが、今回演じるのはごく普通の女子大生で、新たな挑戦とも言える。芝居は当初、「畑違いで不安もあった」という山本が楽しさを覚えこの道に進んでいくという決意を新たにしたところに巡り合えた三谷作品。自身にとってどのような体験となったのか。そして、共演者の背中から学んだこととは何か。【取材=木村武雄】

引き出された新たな自分

 「私は型にはまると言いますか、一度決めて役に入ると抜け出すのに時間がかかる。でも香取さんや佐藤さんは器用に切り替えられて。三谷さんがその場でリクエストしたことも柔軟に対応できる。それを間近で見られて大変勉強になりました。そこを課題にこれから取り組んでいきたいです」  武術太極拳選手として世界ジュニア武術選手権大会で優勝経験がある。中国武術は小さい頃から習っていた。その能力はアクションでも活かされるようになった。  『ウルトラマンジード』では、武術を駆使して敵と戦った。『下忍 青い影』では忍びとしてセリフがほとんどないなかで圧倒的な存在感を放ち、鬼気迫る殺陣を披露した。時代劇に限らず現代劇で見る山本はどちらかと言えば「強い女性像」だ。しかし今回はごく普通の女子大生。求められたのは「普段よりも幼く、大学に入ったばかりの天真爛漫な女性」。役作りで三谷氏に引き出されたのは等身大の「自分」だ。  「昔の自分を思い出しているかのような懐かしい気持ちで演じました。役作りをしたというよりも、三谷さんと一緒にあかねちゃんを探していった感覚です。お芝居をしていくなかで『あかねはこうやって成長させていこう』とか『あかねだったらこう言いそうだよね』と沢山のヒントを下さって。私が家に帰って家族といるときのような生意気さやナチュラルな感じを引き出して下さったと思います」  これまでの役柄とは異なる等身大の自分。「普段がこれぐらいのテンションなので撮影が終わるたびに体力を使っちゃって。アクションシーンよりも大変だと思いながら撮影をしていました」と無邪気に笑む。天真爛漫なあかねに重なる。  撮影前、三谷氏からは冗談を交えて「世界チャンピオンのスキルがあるのに活かせない役でごめんね」と言われたそうだ。普段とは異なる役柄に加え、観客を入れてのシットコム。更には、香取慎吾や佐藤二朗といった名俳優との共演に緊張もあったはずだ。三谷氏は一瞬で山本の内面を見抜いたようだ。「私が体を動かすと緊張が解けるというのを察してくれまして『普通の女の子と思っていたのに実は動きがキレキレだというようなアクションはできる?』と言って下さって、1話と2話は台本にはなかったんですけど小さいアクションシーンをやらせて頂きました」  機敏な動きや足蹴りのような仕草はそうした“はからい”があった。

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