スキンケア、コスメ…自分たちが出す「ゴミ」に新たな利用価値を。中島潮里
美容師を目指し20歳で上京した中島潮里さん。4年前に原宿にヴィーガンカフェを併設したヴィーガンヘアサロン「whyte」を仲間4人で立ち上げた。 【写真】1ヶ月間「ヴィーガン生活」をやってみて気づいた9のこと 現在33歳となった中島さんは、サロンのディレクターを務め、ビーチクリーンを始めとする海の環境活動も意欲的に行動している。彼女にとって健やかに生きるために重要なこととは?
美容師の体は不健康になりがち?
20歳で上京し、美容院のアシスタントとして就職した中島さん。美容師の仕事は接客業。お客さんが立て込んでしまったら、食べる時間はおろか、トイレに行く時間だってままならない。 それをサポートするアシスタントであれば尚のこと時間は取れないことは想像がつく。ヘアカットやカラーを練習する時間は営業終了後の夜。中島さんの食生活は瞬く間にコンビニと冷凍食品ばかりになっていたそうだ。
「ただでさえ忙しくて体を酷使しているのに、食生活まで乱れたらよくないって気づいたんです。そこで、コンビニと冷凍食品に頼ることをやめて、できる限り自炊するように心がけたんです。 自炊って言っても、お米を炊いておにぎりを持っていく程度ですけど(笑)。出身は千葉の漁師町だったので、元々そんなに肉を食べる習慣もなかったこともあり、あえて選択肢に出てきたら肉を選ばないようにしたんです。そしたら体調がすごくよくなりました。 体の変化を直に感じたことで、ヴィーガンに対しての意識がさらに高まりました。いつか、自分が独立してヘアサロンを立ち上げることになったら、美容師の働く環境を考慮しながら、スタッフだけでなく、お客さんたちにも健康に対しての意識が高まるようなコンセプトを持ったところにしたいと思い描くようになりました」
「whyte」では早番・遅番シフトを採用し、スタッフの労働時間に対して配慮した運営方法を取り入れている。また、スタッフへの賄いは併設されたカフェのヴィーガンフード。 なるべく食に対しての意識を持ってもらうようにしているそうだ。定期的に環境に対して知識を深めるため、スタッフ向けの勉強会なども行うという。 そして、サロンで取り扱うヘアケア剤は、オーガニックであることはもちろん、ヴィーガンであることも重要なポイントにしている。